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沈黙のフライバイ 野尻抱介著
桝田 省治

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「沈黙のフライパン」って、いったいどんな話だろうと我慢できずに注文し、届いてみたら「沈黙のフライバイ」という、宇宙をテーマにしたまっとうなSFだったw。

 いやもうね、近ごろ小さな字がかすむので、自分の知ってる単語に変換して適当に読んでることが多い。
 日常生活はそれで足りるのだけど、自分で書いた文章はともかく、他人様の文章の校正はできなくなった。
 ルビの濁点、半濁点はまったく区別がつかない。
 ま、それはともかく……

 構成もモチーフもシンプルだが、後日談を勝手に想像して楽しめる余韻もあり、小学生のころ初めてSFを読んだときのようなワクワクが久しぶりに味わえた。
 期待したのは「沈黙のフライパンって何?」の答で、注文したのは完全に勘違いだが、思いがけず非常に楽しい時間を過ごせた。結果オーライだ。
 今年は運がいいかもしれないw