ファニープレイにおいて、セッションデータはプレイヤーが卓についた後でプレイヤーが喜びそうなものを作ります。要望を聞きながら作ってもかまいません。
この時、反対者が三分の一を越えるようなセッションデータを作ってはいけません。(SDが喜ぶだけのようなセッションデータを作るべきではないということです)
用意するのはセッションデザイナーツールとプレイヤーの人数分のA−DICです。
A−DICとは、Aの魔法陣用に配布されているサプリメントの一部に使われている辞書、用語集です。サプリメントの序文にはA−DICであることを示す説明文がついているので、それを見て判断してください。
セッションデザイナーツールとプレイヤーの人数分のA−DICをみんな見ながら、SDは以下の項目を決めます。
- ログライン
- 現在の場所、時間、年月日
- シーンの目的
- 目的達成のための難易度
- ギミック
以上です。行動想定その他はいりません。
まず、A−DICに沿って解釈や判定することを忘れないでください。A−DICはプレイヤーとSDの共通認識であり、土台となるものです。A−DICは複数好きなものを組み合わせても一つだけ使ってもかまいません。
次に、A−DICが書かれているサプリメントにはセッションデータを作成しやすいように、そのサプリメント内で起きる事件・事象が書かれています。
そこから一つを取って、目的とします。
例:
ゆかり戦記では、年表があります。そこから一つの事件をそのままシーンの目的にします。
初めて料理を作る、難易度5 など。
例2:
ウォードレスでは任務一覧と、戦闘難易度と書いてある項目があります。任務の中から一つを取って、戦闘難易度を使って難易度を決定すれば終了です。
A−DICを使わない場合、花見だとか、ケーキ作りだとか、水泳大会だとか、そういう身近なテーマで遊べばいいでしょう。ただし、プレイヤーたちが興味を抱くようなテーマでなければいけません。
このAの魔法陣では、キャラクター作成とはそのまま、キャラクター設定を作ることです。設定をキャラクターレコードシートに書き込み、SDの許可を得てください。許可が得られない場合はゲームに参加できません。この時の許可の基準はA−DICになります。プレイヤーキャラクターの設定はA−DICに準拠したものでなければなりませんし、SDはA−DICに準拠していないキャラクターの設定を認めてはなりません。
準拠というのはA−DICに書いてある内容だけで作れと言うことではありません。SDは、その設定が使用するA−DICと比較して違和感がないものは許可を出すようにしてください。
同様に、成功要素は各キャラクターの設定に沿ったもので、かつ、A−DICに準拠したものでなければなりません。
準拠というのはA−DICに書いていないものは要素として認めない、ではなく、違和感がないものは認める、という基準で認めてあげてください。
また、同名成功要素についてはファニープレイでは認めないようにしてください。他のキャラクターとかぶる場合はSDが判断してもかまいません。(認めてもいいですし、認めないという手もあります)
A―DICがない場合、A−DICの替りになるのはSDの常識です。常識に沿って判断してください。ただし、ファニープレイではA−DICなしでの運用はおすすめできません。
なるべくやらないでください。
A―DICは用語集、あるいは辞書ですから、その気になれば市販の国語辞典からアニメの用語集までなんでも即席のA―DICとして使用できます。(ただ、即席だけあって、ゲーム的な難易度の設定方式は出ていませんし、強さの比較がきちんとされていない、短くまとまっている訳でもないので少しばかり使いにくいなどの弊害があります)
式神の城の設定集や電撃ガンパレードマーチの用語集は、ほぼそのままA―DICとして使えますし、これらに限って言えば、Aの魔法陣用のA―DICと組み合わせて使うことも可能です。
相性としては樹想社の出しているアニメムック関係のものであれば、ある程度まで使えると思います。