スラッシュ!”ファニープレイ”

成功要素数の制限

 新規キャラクターで遊ぶ場合、ファニープレイでは難易度が低すぎるときがあります。(そのゲーム専用に特化したキャラクターを作れるためです)新規キャラクターで遊ぶ場合には、ゲーム内で登録できる成功要素を6までに制限してください。

達成のさせ方と進行

 ファニープレイにおいて、SDはシーンの目的設定(&ギミック設定)と判定以外を行いません。

SDは筋道の設定や誘導などは行いません。
これらを行うためのSDC(NPC)も、出してはいけません。
目的と難易度をプレイヤーに告げたら、SDの残る仕事は判定役と、臨時のデータ作成係、および演出です。最後のものについては、やらなくても構いません。

 ファニープレイにおいて、ゲームの進行はプレイヤーが決めるものであり、またどう目的を達成するかを考えるのもプレイヤーの仕事です。

SDは示唆する事なく、プレイヤーの行動宣言につきあってください。
ファニープレイではプレイヤー主導のゲーム展開を主とします。SDは成功要素の管理と判定の整合性のみに気を使ってください。プレイヤーがひどいプレイをして自滅したとしても、それはSDの責任ではありませんし、それについてはプレイヤーに十分な事前説明を行ってください。
(ゲーム前にプレイヤー全員がファニープレイを一読しておくほうがいいでしょう)

難易度設定の仕方

 ファニープレイにおいて、難易度はルールブックの目安とセッションデザインツールの決定法に準拠して決定してください。

質疑応答

 ファニープレイにおいて、プレイヤーからの質問にSDが答えた場合、何と答えたかをメモしなければなりません。
 これはデータを事前用意していないための弊害で、同じことでも難易度がころころ変る、適当に設定したSDCの名前を忘れた、列車の乗員が聞くたび変るなどを防ぐ為に行います。
 (この辺がきっちりしていないと、ゲームとして成立しないので、きちんと要点だけをメモをとるくせをつけてください)
 当然ながら、この質疑応答の答えはA−DICに準拠するようにしてください。
 準拠というのはA−DICに書いてある内容だけで判断しろと言うことではありません。SDは、A−DICと比較して違和感がないように受け答えをしなければなりません。

隠しデータの禁止

 ファニープレイでは、最後のどんでん返しなどのSDが用意するゲームスタート時に意図的に隠しているデータを存在させてはいけません。
作ってもいけませんし、もちろん実際にゲームに出してもいけません。

これは、ゲームの見通しを良くし(透明性を高め)、SDの権限を縮小させることで行き当たりばったり感を減らし、ゲーム性を高くすることを目的としています。
 一度セッションデータが決まったら、SDであってもこれに反してはいけませんし、セッションデータはプレイヤーの三分の二以上の承認が必要であるというのが、このファニープレイの神髄です。

 この運用教則を守る限りは、SDはゲーム内容がワンサイドゲームになっても、気にする必要はありません。 失敗したら次のゲームを遊べば良いだけの話です。

即席データ作成

 即席でデータを作る際はセッションデザイナーツールを使ってください。セッションデザイナーツールには簡易にSDCやアイテムを作るツールがついています。

A−DICの追加

 設定にせよ、データにせよ、一度作ったものはA−DICに追加して、また同じようなものを作らないでいいようにしてください。
ゲームを通じ、A−DICを拡張していくのはSDの仕事であり、拡張を続けることでファニープレイ下のAの魔法陣はどんどん成長して行きます。
 SDにとってファニープレイとは、プレイヤーの皆が面白いというA−DICを作って行く作業に他なりません。
自分の拡張したA−DICはパーティの財産として運用してください。

ファニーの歌

 ファニーの歌とは、プレイヤーとSDの聖なる権利であり、行動です。
 面白くないゲーム展開になったら、あるいはなりそうだったら、プレイヤー、もしくはSDはファニーファニーと歌うことが出来ます。
なるべく面白く聞こえるように歌ってください。

 ファニー大合唱になったら、SDはちょっとばかし反省すべきです。
決してファニーの歌を理由にイエローカードを出してはいけません。
(だれにでもファニーファニーと歌う権利はあるのです)
プレイヤーはファニーの歌を歌ったのち、自分にとって面白くなるように行動しなければなりません。プレイヤー主導で展開が決まる以上、歌う原因は他人のせいばかりではないのです。

 このファニーの歌こそがこのプレイスタイル、運用教則の特徴です。
通行人はどこかの卓でファニーの歌が聞こえたら、ああ、うまくいってねえなあと思ってください。

追加シーン追加プレイ時間

 ファニープレイは一時間一シーン一ゲームが基本ですが、時間が余ったり(足りなくなったり)、シーンの終わり方が納得出来ない、キャラに愛着が沸いたなどいろいろな原因でもっと遊びたい時があります。
そういう時はSDを含むプレイヤー全員で話し合って全会一致の形で、シーンやプレイ時間を追加することが出来ます。(シーン後でファニーの歌全員合唱でシーン追加と見なすグループもありますが、ゲームデザイナーである私、芝村はそこまで全国の皆さんにつらいことは提示出来ません(笑))

 追加シーンがいつはじまるかはSDが自由に決められます。十年後でも直後でも、百年後で先のシーンの登場人物の子孫たちで演じるのも、一年一夏休みで小学生を過ごすのも、自由です。  追加シーンの要望こそはSD最大の栄誉です。SDはあざとく狙うことなく、シーン追加を得られるようなSDを目指してください。

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