僕の手元には、明日発売の小説の見本誌がすでにある。
今朝、ルビの間違いを1箇所みつけた。
で、今さらながら気づいた。
小説って、僕が書いた、そのまま世間に出るんだ。
良くも悪くも100%自己責任。
そういう媒体だったんだあああ! と。
…ちょっと怖くなった。
ゲームだと、僕が書くものは、企画書、仕様書、発注書、台本などが大半で、一般人が目にすることは、攻略本や設定集を除けば、まずない。
それらにしたところで、実際には1/1000にも満たない断片でしかない。
また、ある状況を表現するのに、僕が全部説明しなくても、グラフィックや音楽の担当者、あるいは声優、プログラマーなどが、僕の意を汲んで適当に合ったものを作ってくれる。
もちろん、頭ではわかっていたのだが、ルビの間違いを1箇所みつけたことで「書いたものがそのまま出る」を実感した。
発売日前日になって、こんな世迷言をほざいているくらいだから、あちこち不備があるんだろうなぁ、と自分でも思う。
いやはや、もう直せないし、その辺も含めて広ーい心で、楽しんで、と無責任なことしか今は言えない。
気の早い書店だと、たぶん夕方には店頭に並ぶ。
見かけたら手にとってパラパラめくってみてください。
今回の佐嶋さんの、式神を描いた扉絵は凄いよ。