プレイヤーガイド　-Ａの魔法陣-

この章で対策される問題点、疑問

個性的なキャラクターが作りにくい。

個性的なキャラクターが作りにくいのは、Ａの魔法陣がルール分量の関係で、プレイヤーの想像力を刺激するとっかかりがないためです。
逆説的にはこのとっかかりさえあれば、個性的なキャラクターを作ることができるようになります。

　Ａの魔法陣でこの手のとっかかりといえば、Ａ－ＤＩＣという書式に沿った小さな用語集（設定集）です。これを利用して設定を作り上げることで、個性的なキャラクターやセッションデータを作ることができます。

ここでは、どの世界（どのＳＤ）を相手にしても役に立つであろう基本的なＡ－ＤＩＣを掲載します。

中華料理: 　第１から第７世界まで、まんべんなくほぼ同じという唯一の食文化。
中華を食べれる、調理できる人物はおおよそ、どの世界でも食い物には困らないし、中華料理は足のあるものはテーブルと椅子以外はなんでも食べるという広大な食材守備範囲を持つため、見知らぬ食材でも、ある程度までの調理法を考えられる。
柔道: 　多くの世界で実用力のある、護身術。多数を相手にしたり、殺人ねらいの技としては効果が低いが、逆に言えば素手で人殺しすることは普通にはないし、相手の数が多ければ逃げるか、いい場所で戦えばいいだけの話で、さほど不利になる訳ではない。　注目すべきはどこのＳＤでも一本背負いや大外刈りなどの技は知っているし、受け身でダメージを減らすということを知っているということで、これは概念近接戦では非常に有効である。
　言ってしまえば八極門の技をミスジャッジしたり、知らないからと言って却下するＳＤはいるかもしれないが、柔道ではほぼそれがないことに注目すべきである。
数学: 　どの世界でも必ず役に立つ上に万能判定が立ちにくい強力な成功要素として知られる。問題は万能に近い代わり、かなり抽象的であるため役に立たせ方をプレイヤーが考えつきにくい点である。もっとも、これは十分にプレイヤーが練習を積めばいいだけで、その上で言うならば数学さえあれば、たいがいのケースで大変役に立つと言える。
　類似で暗算や算盤術などがある。
英語: 　多くの人間が使うせいか、世界移動しても英語習得者の場合、数日で当地の言葉を理解できるようになることが多い。
　世界共通語の一つで、これが使えるか使えないかはかなりゲームに影響を与える。
動体視力: 　ＳＤによっては万能判定を立てる場合もあるが、かなり使いでのある設定である。動体視力に恵まれたキャラクターは、それだけでも活躍する素地がある。
　ＳＤと取引していくつか問題のある設定や成功要素と引き換えにしても、手にいれていい設定である。
植物由来: 　植物に由来する素材やアイテムは、どの世界でも必ずそのまま運用されることが多い。植物に関する特別な設定や知識を用意するＳＤは少ないためである。
このため、植物知識や植物の加工術、農業技術、植物から作ったアイテムなどは非常に広範に使える。
鉱物由来: 　鉱物に由来する素材やアイテムは、どの世界でも必ずそのまま運用されることが多い。鉱物に関する特別な設定や知識を用意するＳＤは少ないためである。
このため、鉱物知識や鉱物の加工術、石器作成技術、宝石鑑定などは非常に広範に使える。
記憶力: 　大変役に立つ成功要素、あるいは設定で、しかも万能判定されにくい性質がある。（どのタイミングで運用するかをプレイヤーが決めれるためである）
多くの説明は不要だろう。
清潔好き: 　落とし穴とも言えるかなり使える設定で、細かな事に気づく場合、プレイヤーは知っているけどキャラクターに行動させる根拠がない場合などのきっかけとして使用できうる、かなり強力な存在である。
美的感覚は世界ごとに違うこともあるが、衛生面に気を使わない人間は少ないことから、好感をもたれるためにも使われる時がある。
　一見汚そうに見える未開人であっても、実際はネズミの害や疫病を恐れて掃除や身だしなみには（彼らなりに）異常に気を使っている場合が多いのだ。
お茶の趣味: 　生水は危ないというが、これは七つの世界でも同じで、ついでに言えばどの地域や国でも言える。また、良くある話で毒をもられることがある。
　お茶の趣味、あるいはお茶にうるさいという設定は、これらのトラブルを事前に防ぐ一つの手である。お茶は沸かして飲むものなので生水の心配は絶対にないし、ある程度までの毒ならその味覚で気づくことができる。そういう設定のキャラは自分でいれたお茶しか飲まないと主張してもいいのである。
聞き耳: 　古来からの情報収集の一手段。演技しながら情報収集できるのが大変に良い点である。
噂好き: 　落とし穴とも言えるかなり使える設定で、細かな事に気づく場合、プレイヤーは知っているけどキャラクターに行動させる根拠がない場合などのきっかけとして使用できうる、かなり強力な存在である。
　積極的にキャラクターを動かすプレイヤーは噂好きだからという理由を最大限利用できる。