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昨日のサイン会
桝田 省治

 有隣堂ヨドバシ秋葉原店にて。

 美人編集者談「私の顔を公開するのはまだ時期が早いと思うんですよね、営業戦略的に」。
 というわけで昨日の彼女は眼鏡とマスクで変装していた(笑)

 ミクシィなどのブログに昨日僕が書いたサインがいくつもアップされている。
 縦書きだったり横書きだったり、一言添えてあったりなかったり、いかにテキトーかよくわかる。
 次に機会があれば、アップできないように放送禁止用語の類をサインの横に添えてやろう。
 にしても、噂の美人編集者が本当に美人であったかどうかに誰も言及していない。
 昨日集まった方たちは、みんな大人なんだなと思う(笑)。

 久しぶりに8時間連続して寝てしまった。
 自分で思っていたよりも疲れていたのかもしれない。
 サイン会は楽しんでもらえたようでよかった。

 SCEのディレクターが紛れ込んでいたのは「よけいなことを喋るな」という無言の圧力だったのかもしれないと今さら気づく。

 サイン会でもらったプレゼントが詰まった段ボール箱が届いた。
・ウサギやのどら焼きは、本当にドラえもんに出てくるどら焼きとそっくりの形で驚いた。
・プレゼントと一緒にどなたかから手紙をもらったのは確かに覚えているのだが……白ヤギさんたら読まずに食べた。しかたがないので、ここで謝っておく。ごめんなさい。
・サイン会の控室でいただいたワッフルを食べた。焼きリンゴが入ったのが一番おいしかった。二番はコーヒー味のヤツ。
・くしゃみのしすぎで、ついに鼻と喉の粘膜が切れたらしい妻は、なぜかお菓子に混じって入っていた超やわらかティッシュを重宝している。くれた方、ありがとう。
・インド土産らしいシャツは、長男次男が何も聞く前から「僕はいらないから」と言うので僕が着る。
・いただいたお花は、美人すぎる編集者が抱えて帰った。その後ろ姿をみて、彼女も花をもらって喜ぶ普通の若い女性であることを久しぶりに思い出した。
・3つ入ったチョコレートをくださった方へ。「とてもおいしかった」と、1つでやめとこうと思いつつ3つともひとりで食べてしまい家族から顰蹙を買った娘からの伝言です。

最近読んだ小説
桝田 省治

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●魔女の生徒会長 日日日著

 この著者の、よく考えてみればどうってことない話をとりあえず盛り上げてしまう文章力にはいつも感心する。
 ある意味、あこがれてるかもしれない。
 たぶん、そのために読んでいるのだが、残念ながら僕には本作を楽しむセンスがない。
 なので、本作を面白いと思う読者の心理を懸命にシミュレーションしながら読みきった。
 メチャクチャ疲れた……。

●南総里見白珠伝 米村圭伍著

「大江戸チャーリーズエンゼル」という至極シンプルな趣向でスタートしたコメディタッチの時代劇2作目。
 当然ながら本作を買い求めたのは、その趣向が気に入ったファンだ。
 本作にもその趣向は随所に出てくるのだが、他にそれだけで別作品が書けてしまうほどの趣向が満載。
 それが裏目に出て、ファンが期待している「大江戸チャーリーズエンゼル」というわかりやすさが埋もれている。
 面白くないかと言えば、十分に面白い。
 だけど、米村先生、サービスしすぎで本末転倒してると思う。

 いやまあ、とはいえ、もちろん3作目も買うけどね。

●幽霊人命救助隊 高野和明著

 4人の自殺者からなる幽霊のチームが、神様が決めた制限日数内に100人の自殺を止めて回る、という話だ。
 自殺や鬱、借金苦、イジメなどデリケートな問題を扱っているが、口当たりのいいさわやかなエンターテイメントになっている。
 他人を元気にする小説だ。
 こういう効用があるものを僕も書きたい。
 読んでよかった。
 ちょっと落ち込んだとき、お疲れのときにぜひどーぞ。

【ゲームデザイン脳】重版
桝田 省治

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 一昨日の深夜、担当の美人過ぎる編集者から「営業部長の机の上に『重版をかけないとぶっ殺す』とメモを残しておきました。ウフ」というメールが来ていた。

 で、明けて昨日。重版決定!

 この本が売れないご時世に発売翌週に重版がかかり、あちこちから祝辞をいただき有り難い。
 が、一番嬉しかったのは美人編集者に褒められたことだ。
 なぜだろう、「凄い、凄い」と女性に言われると、いくつになってもときめくね。

 ちなみに21日開催のサイン会(http://bit.ly/aYvxXP)、まだ40人分くらい枠があるそうだ。
 ていうか「重版かけてやったんだから2セットやってくださいね、ウフ」ということらしいけど……。

ゲームデザイン脳 明日あたりから発売
桝田 省治

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内容はよく知らないけどサイン会が21日にアキバであるらしい。
たぶん前日は雨で、サイン会当日は花粉日和。
僕はサインをしている途中で派手にくしゃみをし、サインをしくじった挙句に本の上に鼻水を飛ばす予定。
で、気まずい微笑を浮かべて顔を上げる。

そんな気まずい微笑を投げかけられたい人はどうぞ。
http://www.yurindo.co.jp/shop/y_akiba.html#4973
http://www.4gamer.net/games/105/G010566/20100310006/

●追記
向こう一週間くらい、買ってくれた方へのアフターサービスとして、「○ページのここをもうちょっ聞きたい」等の内容に関する質問にTwitter上でできるだけお答えしようと思います。
探しやすいようにこのタグを使ってください。 #GaDeNo

ゲームデザイン脳 見本誌到着
桝田 省治

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 昨日「ゲームデザイン脳」、段ボール箱1箱分の見本誌が到着。
 どうやら大きな書店が大量に注文してくれたらしく、その販促用にサイン本を、ということらしい。
 で、技術評論社の美人編集者から「本にサインして送り返せ。一日でも遅れたらぶっ殺す」と脅された。
 美人に脅されるのは、ドキドキするなあ。
 罵倒もされてみたいから一日遅れで発送してみようかな……と思ったり。

 何十回も同じサインしていると、自分の名前ですらヘンに見えてくる。それに飽きる。
 で、「柳田省次」とか、ついハズレを混ぜたい誘惑に駆られる。

 ごめん。実はときどき混ぜてる。
 だってさ、桝田省治のサイン本と信じて買って、よくよく見たら「柳田省次」って笑えるだろ?
 1700円も払ってハズレはまずいかな。まずいよね。

 そういえば、昭和40年くらいに発刊になった本を古本屋のネットで見つけて「汚れあり」と注意書きがあったけど、どうしても資料として必要だったし、安かったし、「ま、いいか」と買ったことがある。
 届いたら作者のサイン入りのきれいな本だった。

 結局、ぶっ殺されるのはやっぱりイヤなので、サインペンを買ってきて、1時間くらいかけて書いて、昨夜のうちに返送した。

 ついでに朝までかかって献本先のリストを作りつつ、見本誌を読み返してみた。
 僕の企画したゲームを一般のユーザは「よくこんな突飛なこと思いつきますねえ」と感心し、業界の人は「よくこんな企画(ネタ)、通しましたよねえ」と呆れる。
 でも僕がいつも苦労しているのは、この二つの狭間にある。
 つまり業界人なら一度は思いつくが結局あきらめるネタを、ゲームあるいは商品として成立する、つまり通る可能性のある企画に加工すること。
 ここが一番アイデアがいる。
 ……という苦労には、あんまり気づいてくれないね。

 ま、大半は倫理規定のかわし方なんだけどさ(笑)。
 中盤はそんなどうでもいいテクニックまで書いてある。
 http://bit.ly/gamedesignnou

○追記
 見本誌の数がけっこうあるみたいなので発売前に手に入れて、「面白かったら書評を書いたろか」というメディアの皆様、遠慮なくこちらに。
 たぶん性格の悪い美人編集者が見え見えの愛想笑いで対応してくれます。
 https://gihyo.jp/site/inquiry/book?ISBN=978-4-7741-4192-3