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リンダ再配信キャンペーン賞品
桝田 省治

 再配信に至るまで一年かかってしまいました。
 なぜいったん配信されたのに一瞬で消えたのか?
 再配信までにいったい何があったのか?

 そのあたりは、佐々木くんが書くんじゃないかなと思うので、僕は別の話。
 キャンペーンの賞品をと、リンダ関連の物を探してみたのですが
 ・PCエンジン版のケース(中身なし)
 ・PCエンジン版の樹原涼子さんの曲のデモ“テープ”
 ・PCエンジン版のモンスターのスケッチ数点
 くらいしか今のところ発掘できていません。

 なのでとりあえず「*外*境」の“残滓”つながりで、
 ・ハルカ 天空の邪馬台国(既刊)
 ・ハルカ 炎天の邪馬台国(もうじき発売予定)
 をセットで提供します。

 リンダの小説……
 半年くらい前に、どこかで見た気がするんだけど、
 いざ探すと見つからないもんだねえ。

10年ぶりにボリショイサーカス
桝田 省治

アップロードファイル 102-1.jpg

 ボリショイサーカスを10年ぶりに観て来た。
 半額で手に入れた正面前から2列目の席だ。

 相変わらず、道具の運びいれと運び出しが見事。
 今日気づいたことメモ。

 前回も今回も最初の出し物は空中の演技だった。
 スタイルのいい女性が空中で回ったり踊ったりで派手。
 ひとりの演技なので視線も集まる。
 時間も短いからあきない。
 つかみとしては申し分ない。

 ……という理由で、この類の演技が最初なのだろうと思っていたが、別の理由もあった。
 最初の演技の時間帯は遅れて入ってくる客が多い。
 で、その人たちが前を通ると一瞬だが視界が閉ざされる。
 前から2列目だとそれがよくわかる。
 だが、空中の演技なら上を向いているから、前を横切る人たちが視界の外。
 なるほど。

 寝転がって足で次々にいろんなものを転がしてみせる演技。
 一番大きいのが人の背ほどある車輪。
 木製の無粋な車輪なのだが、軸の一本にだけ赤いリボンが結んである。これがをなんともオシャレなのだ。
 でもオシャレなだけじゃない。
 この赤いリボンがあるため、車輪の回転の速さもわかる。
 理にかなっている。

 空中ブランコ。
 大別して空中の四箇所にふたりずつが取り付いていて、それがふたつのブランコを使って入れ替わり立ち代わり、空中を移動する。
 もちろん空中ブランコであるから、空中を人間が飛ぶし、その途中で回転したりするわけだ。
 見ている途中でふと疑問に思う。
 なぜ、四箇所も演技の開始場所があるのに、演技の初動を僕は見逃さないのだろう?
 と見ると、次に演技をする人のほうに、その本人以外の人の腕が向いてた。
 どうやら気づかないうちに視線を誘導されていたらしい。

 10頭ほどの虎と調教師。
 ときどき調教師に向かって吼えたり、牙をむく虎が1頭いる。
 調教師がその虎に背を向けたときなど、客席からどよめきが起きる。
 でもよーーく見てると、その虎が一番難度の高い芸をやっている。
 つまり一番訓練が行き届いた、一番慣れているヤツだ。

 真っ白な犬8匹くらい。
 毛並みのいい真っ白な犬の飛んだり跳ねたりが8匹シンクロしていれば、それだけで絵的にはきれいだ。
 だが、若干あきる。
 それをあきさせないのが、同じく真っ白な仔犬。
 演技らしい演技は一切せず、成犬が演技をしているのを追いかけるだけ。
 それがなんともかわいいし、成犬の一糸乱れぬ演技が強調される。
 たぶん、何もしないという、あれも演技だ。

 猫使いがネズミのコスチュームを着てるのは卑怯だと思う。

 あとシーソーを使って人間を空中に飛ばす出し物。
 これも空中ブランコ同様、参加人数が多い。
 次は誰が飛ぶのか、よくわからないはずなのだが、こっちの工夫はまた一味違った。
 花嫁のブーケみたいに、投げられた花束を手にした人が次に飛ぶ。
 だから花束を持ってる人を見てれば、見逃さない。
 花束ってとこがまたいい。


 前にボリショイサーカスに行ったときの感想:
 http://www.alfasystem.net/a_m/column/sub.15.0.htm

 あ、そういえば、ピエロが伸ばしたゴムをわざと顔に当てるギャグ(ゴムぱっちんっていうんだっけ?)をやってた。
 どうやらあのギャグは世界に通用するらしい。

仕事ほか諸々、近況
桝田 省治

アップロードファイル 99-1.jpgアップロードファイル 99-2.jpgアップロードファイル 99-3.jpg

●「ハルカ 天空の邪馬台国」の後編「ハルカ 炎天の邪馬台国」、たぶん夏中には発売できそう。
 現在、佐嶋さんが「炎天」編で初登場のキャラのイメージスケッチを誰かに「もっと胸を大きく」とか言われつつ描いてるとこ。

●ゲームウォッチで「勇者死す。」のレビュー。
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20080611/hero.htm

●「鬼切り夜鳥子」完結編、なんとか年末までに。
 今回はクリスマスシーズンの街やスキー場が阿鼻叫喚の戦場になります。
 テーマは“揺れる三角関係”。

●秘密のゲームのシナリオ。

●阪神タイガース、ついに交流戦単独首位。貯金も22です!!

 以上

これが私たちの仕事ですから
桝田 省治

 今朝見た夢。
 舞台は、大きなリゾートホテル。
 増改築が繰りかえされ、廊下は迷路のよう。
 新館のフロントから旧館の端まで行くのに十五分くらいかかる。
 おりしも台風のさなか。
 登場人物は、ルームサービスの食事を運ぶ係の男ふたり。
 今年入社したばかりの新人と先輩。
 ルームサービス終了時間の十秒くらい前に注文が入る。
 注文は、コーンスープ二皿のみ。
 運ぶ先は、車椅子の老婆とその孫娘の部屋。
 泊まっている部屋は、旧館の一番端。厨房から一番遠い。

 ようするに冷めないうちに、男ふたりがスープを届けるだけの話。
 ところが途中で停電になって、エレベータが止まり、ワゴン車が使えなくなり手で運ばなければならない。
 旧館につながる地下道が水没していて、土砂降りの地上を歩かなければならない。
 そういう困難が次々に二人の身にふりかかる。
 で、新人はくじけそうになる。
 だが、そのたびに先輩は笑顔でこう言う。
「これが私たちの仕事ですから」

(ちなみに僕は登場してません。どこからかただ見てるだけね)
 いや、もうベタベタの展開なんだけど、なにしろ夢。
 僕は、手に汗握る思いで見てましたよ。

 で、やっと旧館。注文した客の部屋は目の前。
 そこで地震。
 それでもコーンスープの皿を必死に守る。
 ところが……

 目の前に地割れ。覗き込むと底にはマグマが見える。

 さすがに「ありえん」と自分の夢にツッコミを入れた。
 自分の夢にツッコミを入れると、たいていそこで目が覚めるのだけど、今回は続いた。

 先輩は、そこでスープと新人を守るために命を落とす。
 新人は涙を拭きながら立ち上がると、先輩の皿もひとりで持って、やっと目的の部屋に辿りつく。
 ドアをノックする。出てきたのはきれいな若い女性。
 新人は笑顔で
「遅くなりました」
 当然、労いの言葉が女性から新人にかけられる。
 でも新人は、こう言うわけだ。
「これが私たちの仕事ですから」

 久しぶりに目が覚めてから腹を抱えて笑ったゾ。

「ハルカ 後編」原稿UP!
桝田 省治

 終わった!!
 後書きも書いたし、ルビも振った。
 構想をまとめ始めてから10ヶ月もかかった。
 なんて効率が悪いのだろう……。
 いや、まあ、これだけをやってたわけじゃないけど。
 タイトルはとりあえず
「ハルカ 炎天の邪馬台国」が最有力。

 さて今晩からは、夜鳥子4のネタを考えよう。