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「まおゆう魔王勇者」①ジャケット
桝田 省治

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 誰が言いはじめたかは定かではないですが鬼才らしい桝田さんの総監修の戯曲小説「まおゆう魔王勇者」①(橙乃ままれ著)のジャケットが公開になりました。http://p.tl/B3WN
 ①というからには続きがあって全5巻、これに加えて同人誌やコスプレ支援用の設定資料集を1巻出す予定です。
 全5巻のジャケットは、実は横長の1枚のイラストで、横に並べるとつながる壮大な絵巻物のような構成になっています。
 書店の皆さま、ぜひ5巻並べて平積みをお願いいたします。
 発売は、今月の27か28か29くらい、えーーっと、とにかく末です。

 ちなみに「傷だらけのビーナ」の発売日は今月17日。こちらもよろしく。

傷だらけのビーナ 試し読み2
桝田 省治

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http://www.alfasystem.net/a_m/archives/278.html


[チグルの虐殺]


 ――火事だ!!
 再び村が視界に入ったとき、そう思った。
 あちこちの家から赤い炎があがり、黒い煙とともに悲鳴がうずまいている。昨夜の祭りのために広場に設えられた、花に包まれた大きな祭壇も炎に包まれ、今にも焼け落ちようとしていた。
 だけど、ただの火事ではない。松明【ルビ:たいまつ】を持ったたくさんの男たちが、家々に火をつけてまわっている。
 粗末な鎧を着たその男たち全員がブタそっくりの魔物の面をかぶっていた。
 ――なにあれ? 野盗!?
 そういえば、父と行商人がこんな話をしているのを耳にした覚えがある。
 大きな山を三つほど越えた東に、キルゴランという国がある。そこの王様が精霊を怒らせたせいで、ここ数年凶作が続いている。年貢が減った王様は、給金を払えなくなり、兵隊の数を半分に減らした。職にあぶれた兵たちが、食うに困って旅人や村々をおそっている……とかナントカ。
 その野盗たちが、山を越えてこっちのほうまで遠征してきたのかもしれない。
 こわい……。どうしていいかわからない。この場から逃げだしてしまいたい。
 あたしが親の言いつけを守らず山に入ったせいで、バチが当たったんだとしたら、どうしよう?
 そんな思いが頭に浮かぶと、急に目まいがして、ビーナは強烈な吐き気におそわれた。
 だが、次々に家から引きずり出され、広場に転がされる顔見知りの姿を目にしたとき、ビーナは我知らず背中の弓を肩から抜いていた。
 道に置かれた樽の後ろにそのまま駆けこみ、息をひそめてかがむ。
 急いで矢を弓につがえようとしたが、手がブルブル震えて、どうしても思うようにいかない。
 その間にも無数の絶叫が耳に刺さり、いろんな物がこげるイヤなニオイが鼻をつく。
 ビーナは顔を半分出して、広場の様子をうかがった。
 思わず小便がもれた。叫びたい。だが、自分の目が見ているものが信じられず、声が出ない。
 村の男たちの首がポンポン跳んでいた。鶏をさばくように無造作にはねられて、次々に血を噴きあげている。
 その血でドロドロになった地面の上に、衣服をむしりとられた女たちが這いつくばっていた。
 ぬかるみに落ちた虫のように手足がバタバタと動いている。その上にブタ男の巨体がのしかかり、獣のような声をあげて腰を激しく振っている。
 その様をのぞきみている他のブタたちの口が、顔全体がゆがむほど大きく動いている……ということは、あのブタ顔は、仮面ではなく本物だ!!
 あんなのも精霊なのだろうか?
 それともあいつらこそが魔物なのだろうか?
 ブタ男たちは、ムシャムシャ、バリバリと音をたてて肉や骨を噛みしだいていた。食っているのは、村の子供たちだ。
 子供たちは広場の真ん中に集められ、生きたまま手足をちぎられ次々に食われる友だちを、ブタ男たちの足もとでただ呆然と見上げている。
 その中に兄の姿を見つけたとき、ビーナの胸で何かが赤くはじけとんだ。
「ちきしょー!! 放せ!!」
 ビーナは、樽の陰から往来に飛びだすと、夢中で矢を放っていた。
 気がつくと、胸から矢がはえたブタ男がもんどりうって倒れるのが見えた。
 ビーナは、二の矢、三の矢と、どんどん放つ。ブタ男たちの背に、顔に、胸に次々に矢が刺さる。
 何が起きているのか、ブタ顔の兵士たちがやっと理解したのは、五匹目がブヒブヒと鼻を鳴らしながら地に伏したときだ。
 ビーナとブタ男たちの距離は、ほんの二十歩ばかり。三十ほどのブタ顔がいっせいに振り向き、ビーナの身体を舐めるように見つめている。巨体のわりに小さな目は、汚れた油のようにヌメヌメと黒光りし、笑っているのだろう、口元が醜くゆがんでいる。
 ビーナは、無意識に背中の矢筒に手を伸ばした。だが、もう空っぽだ。
 それに気づいたブタ男たちが、太刀を振りあげてこちらに向かって駆けだす。
 ビーナは逃げようと、あわてて身体を反転した。
 その瞬間、顎のあたりに鈍い衝撃が走り、視界が白くなって不意に消えた。
 ビーナは道に転がっていた。その喉元を大きな手でわしづかみにされ、ビーナの顔が強引に上向きにされる。
 男がビーナを見下ろしていた。
 男は人間だった。身につけた鎧装束もブタ男たちより立派だ。だが、その男は、ブタ男たちよりも異様な容姿だった。
 右目がつぶれてくぼんでいる。耳と鼻はなく、それがあるはずの位置には、直接頭に開いた穴と引きちぎられたような傷あとがあった。
 右手は肘から先がなく、手のかわりに鋭くとがった金属の太い棒がはえていた。
 おそらくさっき自分を殴ったのは、その金属の棒だろう。中ほどにわずかに血がついている。
 男は、喉をつかんだ左手一本で、ビーナの身体を軽々ともちあげ、宙吊りにした。
 足が地面から離れ、全体重が首にかかる。息ができない。しだいに気が遠くなる。
「へ~、こいつはスゲー大収穫だ!! おめえ、ずいぶんと精霊どもにモテモテじゃねえかよ。ずっと探してたんだ。地場の精霊への貢物は、おめえで決まりだな。おめでとォ!!」
 薄れゆく意識の中に男のかん高い声が響くと、再び地面に投げだされた。
 今度は足首をつかまれ、ビーナはズルズルとどこかに引きずられていった。

 どれくらい気を失っていたのだろう……。
 いつの間にか、雨が降っていた。ビーナはぬかるんだ地面に大の字に仰向けで寝ている。
 冷たい雨が全身を直接たたいていた。どうやら着物をはがされ、丸裸にされたようだ。
 身体を起こそうともがくが、頭と両手両脚を大勢のブタ男たちに押さえつけられていて、ぜんぜん動けない。
 ブタ男たちの体臭だろうか、それとも血と泥の混じったニオイかもしれない。激しい雨の中なのに、むせかえるほどの濃いニオイが周囲を包んでいる。
 突然、片目の男の顔が目の前に現れ、ビーナをのぞきこむ。
「これから、おめえの身体に精霊の名前をいっぱい書いていく。おめえ、知ってるか? あいつら、食い意地が張ってるんだ。名前をちゃんと書いておかねーと奪いあいになるんだよ。ケンカはよくねーよ。それに食事は礼儀が大切だ。そうとも、何ごとも礼儀は大切だ。わかるか?」
 男はそう言うや、ビーナの胴体をまたぎ、右腕にはえた金属の棒を静かに下ろした。途端に、焼けるような痛みが胸を裂いていく。ビーナは、たまらず悲鳴をあげた。
「声はいくら出してもいいけど、いい子だから動くなよ。せっかくの印が曲がると台無しだ。それに、まんいち手もとが狂って傷が深くなって、全部書き終える前におめえが死んだりしたら、俺の苦労が水の泡だろ? おめえは若いからいいけど、俺くらいの歳になると、やった分の苦労が報われなきゃ、けっこうヘコむんだよなあ。わかるか?」
 わけのわからないことをしゃべりながらも、男は手を止めなかった。
 ビーナの胸にとがった棒の先端を押しつけてガリガリと引っかくように傷をつけていく。
 胸の作業を片づけると腹に、腹を終えるとすぐに痛みが太ももに移った。そのあと、身体を裏返しにされて顔を横に向けられ、また押さえつけられた。
 どれくらい時間が経ったのか見当もつかない。
 背中……、腰……、尻……、両脚の裏側……、腕と続いた…。おそらく最後は顔だろう……。
 ビーナは、気を失わないように、ギリギリと歯を食いしばり目を見開いていた。
 ――この痛み、忘れるもんか!! 顔も覚えておくよ!! もしも生き残ったら、あんたら全員、ぶっ殺してやるんだ!! 片目のヤツは、八つ裂きにして肥だめにぶん投げてやる!! ぶっ殺す!!
 それだけをビーナがひたすら念じていたとき、片目の男が発したものだろう、「ちッ」と大きな舌打ちが聞こえた。それと同時に頭と手足にかかっていた重みが不意に消えた。ビーナを押さえつけていたブタ男たちがいっせいに手を放したのだ。
 ブヒブヒとやかましい悲鳴がそこらじゅうに響いていた。ビーナの顔に目を開けていられないほど激しく泥がかかる。
 横倒しになったブタ男たちが泥の中で必死にもがいていた。
 肉のかたまりのような大きな身体が、穴に落ちたように半ば地面に埋もれている。
 ――ざまあみろ!! あんたら、太りすぎなんだよ。
 一瞬だけそう思ったが、そんなわけはない。よく見れば、地面から何かがいっぱいはえていた。それらがブタ男たちをつかまえ、土の中に引きずりこもうとしているようだ。
 ――手!? 手だ。
 それは泥まみれの人間の手に見えた。無数の腕が地面から突きでている。
 ブタ男たちはその手を振りほどき逃げようとするが、あがけばあがくほど早く、巨体が地面に沈んでいく。
 見る間にブタ男たちの身体は、土に呑みこまれ、あとには荒れたぬかるみだけが残った。
 ――あの泥んこの腕も、精霊なの、 、だろうか?  でも、 、どうして?
 その答が、いつのまにか顔のかたわらにかがみこみ、ビーナを見ていた。
 目深にかぶった黒いフードが顔の上半分を隠していた。ぐっしょりとぬれた白と黒の二色の髪が、げっそりとこけた頬に張りついている。ボロ布のようなマントに身を包んだ、女だ。
 女はどこか具合が悪いようだ。顔が蒼白で、しきりに咳こむ口元が血で汚れている。死神に魅入られたような風貌だ。もしかしたらこの女こそ死神そのものかもしれない。そう思えた。
 だが、その口から出た声は、意外なほど生気に満ちている。
「おい!! この子はまだ息があるようだぞ。土の精霊【ルビ:ドーモン】まで召喚して、ランバにまた逃げられ、おまけにひとりも助けられなかったでは、あの方に給料泥棒と言われかねん。なんとかしろ!!」
 間をおくことなく、女の求めに応えたのは若い男の声だ。
「うわぁぁ……、こりゃ、ひでえ……。あの片目野郎、この子を魔物のエサにでもするつもりだったんスかね? それとも依代のセンかなんかっスかね?」
「御託はいい。結論を早く言え。助からんならこれ以上苦しめる必要はない」
「いや、いや、いや、死なせやしませんって。少しは部下を信用してくださいよ。……ったく、気が短いんだから。それよかエル隊長のほうは、大丈夫なんスか?」
「ふン、全治十日といったところだ」
「ああ!! じゃあ、こないだよりは、だいぶマシっスね!!」
 場にそぐわない妙に軽い男の物言いに、女が苦笑した気がした。
「よくがんばったな。必ず生き残れ。死ぬんじゃないわよ」
 女の指が、涙をぬぐうようにビーナの頬をなぞっていた。
 お礼が言いたかった。だが、ビーナには声を出す力も、まぶたを開けつづける力さえ残っていない。
 ――エル隊長?  エル、だね。 この人、 、エルって、 いうん、 、 だね。
 ブタ男をやっつけたのも、きっとこの女の人だ。
 女なのに凄いな。女だってできるんだ。
 ――エル。  エル。   この、 名前は、 、忘れ 、 、い。
   いつ 、 、エルみ 、 、に強く 、 、なっ、 、 、 、 ぶっ殺す!!
 意識が途切れる寸前、九歳のビーナはそう心に誓った。


(明日は、一章1[出陣式])
http://www.alfasystem.net/a_m/archives/281.html

ご予約はこちらから http://p.tl/Urbv

傷だらけのビーナ 試し読み1
桝田 省治

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 12月17日エンターブレインより、僕の新刊「傷だらけのビーナ」が発売されます。
 序章1章分を本日から毎日1節ずつ公開していきますので、読んでください。

●粗筋
女だてらに兵士になりたい少女と、男尊女卑のセクハラオヤジが一千の敵を相手にふたりで篭城【ルビ:ろうじょう】戦に挑む!!


目次

序章 チグル村
[精霊の棲む山]
[チグルの虐殺]

一章 王都マリーシャ
[出陣式]
[港の秘密基地]
[再会]
[もうひとつの再会]
[魔物]
[エルの決断]

二章 旅路
[馬車の荷台]
[零【ルビ:ゼロ】小隊]
[傭兵くずれ]
[楽園の村]
[入城]

三章 迎撃準備
[指揮官ロウザイ]
[密偵]
[案山子作り]
[惜別]
[落日]

四章 ボバドン作戦
[物見櫓の上]
[戦車爆走]
[再び、物見櫓の上]
[石切り場の人影]
[血模様]

五章 魔女
[朝まだ来]
[階段の攻防]
[逆襲]
[ビーナとサコト]
[肉迫]
[百爆血]
[去来]

六章 白兵戦
[思わぬ提言と依頼]
[交渉]
[開門]
[罠【ルビ:トラップ】]
[契約]
[絆]

終章 三ヵ月後
[輝く海]

後書き


序章 チグル村


[精霊の棲む山]


 何かの顔だ。
 目のかわりに開けられたふたつの大きな穴には、深い闇が宿っていた。
 広い額に刻まれた太い皺が、何匹もの蛇がのたくっているように見える。
 はげあがり、額との境目がなくなった頭の上に残る毛はわずかだが、頭の左右はボサボサの真っ黒な髪がおおい、だらりと長く垂れさがっている。そこから突きだしているのは、手のひらほどもある先のとがった耳だ。
 三角の鼻は、額やしゃくれた顎よりも低く、丸い穴を正面に向けている。
 なまめかしい赤で細く縁どられた口は、耳の近くまで裂け、大きく開いている。その中に山犬を思わせる鋭い歯がズラリと並んでいて、ひときわ大きな牙が上下に二対ずつはえていた。
 その表情は、怒りにまかせて叫んでいるようでもあり、世の中のすべてを笑いとばしているようでもあった。
 これは、山の民に豊かな恵みをもたらしてくれる精霊【ルビ:ボンゴロス】たちがもつ、もうひとつの恐ろしい顔、
 ――魔物の面だ。
 この異形の面が、少女が歩【ルビ:ほ】を進めるたびに、まだ丸みが目立たない腰のあたりで踊るように揺れている。
 腰にぶらさげた面と背中にまわした小ぶりの弓と矢筒を除けば、少女が身につけているのは、短い帯で軽く結んだだけの袖がない麻の着物一枚だけ。大きな魔物の面がなければお尻が見えそうなほど、着物の丈が極端に短いが、気にする素振りはまったくない。
 少女は、蒸すような暑さのなか、生い茂る草木をかきわけながら一心に山を登っていく。
 かなり急な斜面にもかかわらず、その足どりは子馬が跳ねるように軽快だ。息も上がっていないし、男の子のように短く刈った髪には一滴の汗すらかいていない。それどころか、白い歯がこぼれる口元には、楽しげな笑みさえ浮かんでいた。
 少女の名は、ビーナ。
 近くにある人口六十人ほどの小さな集落、チグル村に暮らす九歳になったばかりの娘だ。
 その腰に結わえられた奇怪な面は、昨夜の祭りでビーナがかぶっていたものだった。
 このあたりの山村では、新年を迎える前の夜に邪気をはらう追儺【ルビ:ついな】祭りが催される。恐ろしげな面をつけた魔物役を、笛や太鼓を盛大に鳴らして大騒ぎしながら村の外まで追いたてていく。
 魔物に扮するのは、たいてい子供。その理由は、魔物が村を出て行く際に、餅や菓子が供されるからだ。さらには、こわい顔の魔物ほどより多くの供物が集まる……となれば、そのごちそうを目当てに子供たちは競って恐ろしげな面作りに熱中する。これも、年の瀬の恒例行事だ。
 にぎやかだった大晦日から一夜明けると、うってかわって正月の三が日は静かに過ごすのが決まりになっている。家から出てはいけないし、大声も火を燃やすのも厳禁。村を無人に見せかけて、出ていった魔物たちが戻ってこないようにするためだ。
 だが、この風習は、酒を飲んで寝正月を決めこむ男たちや、煮炊きの家事から解放される女たちにはともかく、遊びたい盛りの子供には不評だった。とくに、一日たりとも太陽の下で走りまわらずにはおれない性質【ルビ:たち】のビーナには、死ぬほど退屈で半日と我慢ができなかった。
「母ちゃん、あたし、厠に行ってくるね」
「おまえ、正月だけは絶対に山に入るんじゃないよ」
「まさか!? そんなことしたらバチが当たるもんねえ」
 そう応えて家【ルビ:うち】を出たにもかかわらず、ビーナは村の下を流れる川には向かわず、迷うことなく山を登っていた。

 ビーナが足を止めたのは、ちょうど村の裏手に当たる山の中腹。そこに巨大なアカオの木がそびえ立っていた。山ノ神が住まうとされる神木だ。根元は、ビーナの家族が住む小屋よりもはるかに大きく、途中から二股に分かれた幹を下から見上げると、その偉容はさながら空を背負う巨人のようだ。
 草木が密集した森の中で、その周囲だけ地面が露出している。赤ん坊の頭に似た大きなコブにおおわれた根元には、ビーナより少し背の高い石造りの古い社祠がひっそりと建っていた。
「聖なる場所だから絶対に近づいてはいけないよ。神隠しにあうからね」
 大人たちから耳にタコができるほど聞かされていた、この場所こそがビーナの遊び場だった。
 背をそらせて巨木を見上げるビーナの顔は、あいかわらずニヤニヤしていた。実は、昨夜の祭りで、ビーナの面が断トツの一番人気だったのだ。
 人気の決め手は、大人がかぶれるほどの迫力満点の大きさだった。ビーナがつけると胸まで魔物の髪がおおい、大きな顔から直接手足がはえているように見えた。
 おかげで、ひとつ違いの兄に分けてもまだ余るほどの供物を手に入れたし、めったにほめない父にまで「本物みたいだ」と言われて、ビーナは鼻高々だった。
 けれど、思い出し笑いの理由は、それだけではない。
「ねえ、ボンゴロス!! 本物【本物に傍点】、みたいだってさ!!」
 ビーナは、陽光がこぼれおちる木の上に向かって叫ぶと、サンダルを脱いで祠の屋根によじのぼった。
 屋根の上側には、山ノ神を表す△の形が刻まれている。その印を蹴るようにして、ビーナは神木に飛びうつった。毎日のように登っているから、幹を這うイチジクのツルや足場になる洞の位置は目をつぶっていてもわかる。ツルをつかみ、丸出しの腕と膝で幹にしがみつくようにして、ビーナはどんどん上を目指していた。
 正月が終われば、祭りに使った面は、村の広場に集められて焚き火に放りこまれる。残念ながらどんなに素晴らしい出来であっても例外はない。その火で煮る芋汁粉の甘さは楽しみだったが、ひと月もかけて苦心して作った面だ、やっぱり惜しい。
 せめて燃やす前に見せておきたい相手がいた。それは面と同じ顔をした、ビーナの秘密の友だちだ。

 ビーナには精霊【ルビ:ボンゴロス】が見えた。
 ……といっても、山で生まれ育った子供ならたいてい見える。ただし、六歳を過ぎても精霊が見える者は珍しい。まして九歳になってもこの能力を残しているのは、村ではもうビーナだけだった。
 精霊が見えなくなった途端、精霊が見えていたことすらみんな忘れてしまう。そして、同じ精霊を勝手に神さまとして祭りあげてみたり、時には魔物として無意味に追い払おうとする。
 これがビーナには不思議でならなかった。
 だが、そんな疑問を口にしようものなら、両親も兄も友だちも「昼間っから夢を見てんじゃねーよ。そんな暇があったら働け」と馬鹿にする。だから、ビーナは精霊の話題を避けていた。
 でも、精霊は確かにいる。それも、いっぱい、いつも、すぐそばにいる。
 神さまとあがめられようが魔物と恐れられようが、精霊は精霊だ。神さまでも魔物でもない。善いも悪いもない。人間の道徳とは元もと無縁の存在だ。気性が激しく気分にムラがあり、よく笑いよく怒りよく泣く。たまにひどいいたずらもするけれど、それはお互いさまだ。
 なにより遊び相手として最高だ。とくに隠れん坊は、人間の子供とは面白さの次元が違う。連中ときたら、木にもぐり土の中を走り風に溶けて、あっちとこっちの世界を行き来するのだから、本気で探さないとなかなか見つけられない。
 逆に精霊たちがビーナを探すときも面白い。目の前にいても息を止めてじっとしていれば、精霊にはビーナの姿が見えないのだ。
 精霊は、人間と住む世界が違う。とうぜん、何から何まで別だ。人間の物差しでは測れない。それが大人たちには、わからないらしい。自分や前例を基準にする。目に見えない、手で触れない、そんな話は聞いたことがない……、たったそれだけのことで否定しようとする。
 そっか……。
 あたしと精霊は、似たもの同士なのかもしれないね。だから気が合うのかも?
 ビーナは木を登っている途中で、ふとそんな気がした。そして、嫌いな言葉を思い出す。
『女には無理!!』
 ビーナが何かやろうとするたび、話も聞かず試しもしないで、大人、とくに男がすぐに止める。これも男と女、大人と子供で物差しが違うせいなのだろう。
 たとえば、狩りだ。ビーナの歳になれば、男の子なら父親や兄と一緒に狩りに出る。
 だが、ビーナが「あたしも連れてって」と頼んでも、父も兄も「女には無理!!」と頭から決めつけた。日頃はビーナの味方をしてくれる母までが「やめときな」とうろたえる。それも、村の子供でビーナが一番正確に素早く矢を射ることも、実はビーナのほうが兄よりも弓の腕前が上だということも承知しているくせにだ。
 ビーナは、大きく左右に分かれた木の股にまたがると、ため息をついた。
 いっそのこと、精霊の世界に行ってしまうのは、どうだろう?
 あんなにいろんな種類の精霊が住んでいて、それぞれ好き勝手に楽しくやっているようだから、きっとあっち側には「女には無理!!」と言いだす人はいないと思う。
 でも、枯れた木や死んだ動物や人が精霊になるという人もいる。あっちで生まれ変わるのを待つのだそうだ。だとしたら、行儀に口うるさかったおばあちゃんが、待ちかまえているかもしれない。それは、もう勘弁してほしい……。
 本当はどうなんだろう? そうじゃないかもしれないし……。
 ――あたしも連れてってよ!!
 そう頼んだら、精霊たちはどんな顔をするのかな?
 ビーナは自分の思いつきに胸をドキドキさせながら、友だちの到着を待っていた。
 だが、今日に限って精霊は一匹も現れない、精霊の世界に退屈な正月なんてあるはずないのに。
 そういえば、今日はなんだかおかしかった。
 常ならビーナがここまで登ってくる間にも、精霊が何匹も身体中にまとわりついてくる。髪を引っぱったり、脇腹をくすぐってきたり、お尻に噛みつくヤツもいる。
 精霊は気まぐれだから、今日のようになかなかやって来ない日も、もちろんたまにはあるけど……。それにしたって気配すら感じない。
 かわりに突風が吹いた。湿り気を含んだ生ぬるい風だ。
 ビーナが座っている木は巨大だから、太い幹は微動だにしない。だが、枝がいっせいにざわめき、今朝降った雨の雫がビーナの全身を容赦なく濡らした。
 精霊のいたずらだろう。最初はそう思った。
 だけど、何かが違う。鳥の声がやんで、森全体に重苦しい静けさがじわじわとしみこんでいる。なんともイヤな感じだ。
 ビーナは、少し心細くなって顔をあげた。いつの間にか日が陰っていた。じきに雨が降りだしそうだ。葉の影が暗い。その生い茂った葉のすき間から、わずかに村が見えた。
「あっれ~? どうして?」
 ビーナが思わず声を出したのは、家々から煙が立ちのぼっていたからだ。それも一軒や二軒ではない。正月の三日間は煮炊き禁止のはずなのに……ヘンだ。
 そう気づいたとき、山の下から声が突きあげるように飛んできた。
 それは大勢の怒声と悲鳴だ。
 村の中央にある広場を誰かが駆けている。それを数人が追いかけていく様がチラッと見えた。
 ――いったい何が起きてるの!?
 さっぱりわからない。それでも木を滑りおり、ビーナは村に向かって夢中で駆けだしていた。
 走りだした途端に、身体の前面にフワフワした形のないものが次々に衝突した。
 精霊だ。
 さっきまで気配も見せなかったくせに、急いでいる今ごろになって現れるなんてどういうつもりだろう?
 それにしても異常な数だ。ビーナの全身を包むほどたくさんの精霊が集まってきたのは初めてかもしれない。おかげで水中を走っているように足が重くて息苦しい。さらには、耳もとで聞こえる精霊のささやき声が、虫の羽音のようでかんにさわる。
「行ッチャ、ダメ」「ビーナ、森デ遊ボッ」「ホラ、押シクラマンジューダ♪」「帰ルト、バチガアタルゾ」「イイカラ遊ボーヨ」「ビーナ、戻レッテバ」「隠レン坊シヨッカ?」「オイラト遊ボーヤ、ビーナ」「イツモミタイニ楽シクヤロウゼ」「ネエ、遊ンデ、遊ンデ」「コラ、二度ト遊ンデヤラナイゾ」「ホーラ押セ、押セ」「行クナラ食ッチャウヨ」「森カラ出ルンジャンナイヨ」「バーカ、バーカ」「言ウコト聞ケ」「行クナッタラ」「行クナヨ」「行クナ」「行クナ」「行クナアアア」
 精霊の身勝手さや悪ふざけには慣れっこのつもりだったが、今日ばかりは我慢できない。
「うるさい!! あっちに行って!!」
 ビーナは思わず怒鳴り、見えない茂みをかきわけるように何度も大きく腕をふった。
 にぎやかな気配が少しずつ遠のき、身体が軽くなる。ビーナは、再び足を速めた。


(明日は、序章2[チグルの虐殺])
http://www.alfasystem.net/a_m/archives/279.html

ご予約はこちらから http://p.tl/Urbv

Twitterから抜粋、最近分
桝田 省治

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http://twitpic.com/35hltu - ←ここにあなたのお仕事の苦労や楽しさを書いてくれた方の中から20名に僕の新刊【傷だらけのビーナ】をプレゼント!まおゆうのランキングやゲームデザイン脳のCPが話題のようですが、こちらもよろしく。締め切りは12月7日24時。現在の当選確率20/95

 ここに書かれたコメントを読むと「世の中いろんな仕事があって成り立ってるんだなあ」と改めて気づかされて、なんだか元気をもらえる。プレゼントに応募するかどうかはともかく、ぜひ読んでみて。

12・17日発売の【傷だらけのビーナ】。上記CPが終わったら、序章と1章合わせて70ページ分くらい、毎日ちょっとずつ連載っぽく試し読みができるようにします。お楽しみに。


・どれだけ効果があるかはともかくこういう試みは面白いね。::あと335ツイートで、さらに100円引「ゲームデザイン脳 桝田省治の発想とワザ」ブックーポン #GaDeNobkp http://t.co/Y2XQ3OJ via @bookoupon
・個人のツイートじゃないんだから記事にするなら著者の名前を確かめるくらいはしろよ。調べないなら「枡田省治とかゆー人」とでも書けばいい。 RT グルーポン的な電子書籍の販促サイト「ブックーポン」が新登場 - インターネットコム http://t.co/0p1uffF via @jic_news


・他人様のTLを蹂躙した【俺屍R追加遺言200】もこれにて終了。連投するたびにフォローしてる人の数が目に見えて減るのがドキドキできて楽しい。続けて【俺屍2新遺言500】をやろうかとも思ったけど、システム周りの仕様書きのほうが急ぐので、また半年後くらいに唐突に始めます。
(抜粋)
【俺屍R追加遺言150】血のりと泥で汚れた武器を毎日せっせと磨いてきたのに、女を磨く暇は、てんでなかったねえ▽
【俺屍R追加遺言160】他人が嫌がることを考えてためらわずにとことんやる。戦場じゃ、嫌なヤツに徹しなさい▽
【俺屍R追加遺言170】世話になったね…▽
【俺屍R追加遺言180】もういいかい?…もういいよね▽
【俺屍R追加遺言190】私は、恨み言を並べて、泣きわめきながら死んでった…。そういうことにしてね▽そんなみっともない様をさらしたくなければ、「戦え」と伝えてちょうだい▽
【俺屍R追加遺言200】一番の親孝行は、親より先に死なねえこと。二番は孫を抱かせることだろうな▽

・【俺屍R】 http://p.tl/t8Z1 一族各人の趣味や特技。参考までに昨夜メモしたものです。書いてみて意外と難しかったのが「趣味」、面白かったのは「口癖」。新しいカテゴリーを思いつくと20くらい続けて出る。お願い:くれぐれも@で僕に飛ばさないでください。

・【俺屍R】リメイクのバランス調整のポイント3つ。1.特長を活かせば8つの職業どれも最後まで使える。2.術による攻撃が武器による攻撃と同じくらいの比重に。3.遺伝まわりの見直しで一芸二芸に秀でたキャラは出やすく、オールマイティキャラが出にくくなる。追記:陽炎と属性武器は弱める。
 陽炎に関しては、MAXまでかけてもときどきは敵の攻撃が当たる。属性武器のダメージは、踊り屋の桁数を間違えてるようなダメージが出なくなる。そんなイメージ。「使えねえ」にはならないが、「絶対」ではなくなり、他の選択肢と迷うことが増えるだろうな。

・「早く行けば午前中から打ち合せができる」と思い、6時台の飛行機を予約してから、それに乗るためにはうちを4時過ぎに出ないと間にあわないと気づく。4時かよ、4時はいつも寝る時刻だよ。

・熊本に2泊した。1日目に利用したホテルは、クレジットカードが使えない。部屋の電話が黒いダイヤル式、テレビのリモコンは電池切れ、シャンプーもリンスも販売すらされてない。そしてお湯が出なかった……。
 2日目に泊まったホテルは、1日目のホテルと1000円しか違わないのに、お湯が出たし朝食もついていたし、フロントのお姉さんが美人だった。


・アマゾンで「まおゆう1」が予約を受け付けていますが( http://p.tl/FrcU )、正式なタイトルは〈まおゆう魔王勇者〉で、1巻のサブタイトルが〈①「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」〉なのです。

・【まおゆう①】ジャケットも間にあってないくせにアマゾンのランキング34位ですってよ、奥様。最近の若い子って遠慮ってもんを知らないのかしらね?おかげで17日発売の「傷だらけのビーナ」がかすんじゃって痛し痒しですわ。

・今回僕はまおゆうの書籍化のプロデューサーみたいなもん。昔はどこの町内にも近所の年頃の娘に見合いを斡旋するのを趣味にしてるおばさんがいたものだが、「あら、ままれちゃん、とても似合うわよ、ぶふふ」とか言って晴れ着を強引に着せてしまう、無責任な楽しさがあったなw

・まおゆうの真の作者は病弱な文学少女「橙乃 ままれ」であり、「マーマレードサンド」のHNで掲示板に投稿していたのは兄。これは知ってる人は知っている事実だ。橙乃 ままれ本人と対談した@sasamotoU1さんや@SinjowKazmaさんが証言してくれるだろう。
 今後、「橙乃 ままれ」名義でむさい男がメディアに登場することもあるだろうが、気にしないでほしい。それは、病弱な文学少女「橙乃 ままれ」の代理の兄。ただのメッセンジャーだ。
 @sasamotoU1さんや@SinjowKazmaさんは、実は対談の前から作者が女性であることを見抜いていた。さすがの眼力である。笹本さんに至っては「まおゆうの作者は、白血病の美少女でなければならない!」と言い切った。


・先生はさらりと凄いことをおっしゃる RT @LiokoKihara 鍵盤はそこにある。そこを押さえれば音が出る。その音を欲していても、いなくても、音は出る。でも、演奏を聴けばすぐわかる。作曲家が音の並びを、和声の運びをなぜそうしたのか、考えた人とそうでない人の差。

・今月はお金がないと愚痴ってたら、なぜか今日の晩飯を、@HitoshiSakimotoくんがおごってくれることになったw ツイッターを始めてから思わぬ人からお誘いを受けることが増えたのは嬉しい。が、先に断っておく。僕は愛想のないただのおじさんだから実際に会うとたいていガッカリするよ。11/26

・妻は次男と口論になった際、次男が小学生のときに書いた、駄菓子を添えたサンタクロース宛の手紙をそらんじてやりこめる。「これ、よかったらどうぞ。たべかけだけど」

・俺屍はいわゆるバグはほとんどないものの、人間が作ったものなので細かなデータの入力ミスはいくつかある。だいたいは把握していたつもりでいたが、昨夜「今さらだけどさ」という前置きつきで長男から聞いたこともない新たなミスが3件も報告された。……あいつ、どれだけやりこんだと心配になる。

・さっき宮部さんの小説で「身すぎ世すぎ」という言葉を覚えた。

・受験も近いというのにさっぱり勉強しない次男に「おまえ、将来のこと少しは考えてんの?」と聞いてみたら「26歳で結婚する」と返事。なぜそこだけ具体的なんだ?

・徹夜して、修正や変更のリストを大急ぎで作り、関係各社にメールを送信したあとで、今日が休日と気づく……。寝よう。11/23

俺屍R 一族各人の趣味や特技
桝田 省治

アップロードファイル 276-1.jpg

一族キャラのステータス画面に各人の趣味や特技を追加します。
表示スペースは、漢字仮名記号を含めて最大8文字。
形式は「カテゴリー:内容」。

ポイント。
・そういう人も中に入るだろう程度に珍しく、かと言ってヘンというほどでもない微妙なセン。
・老若男女共用。

書いてみてわかったこと。
・意外と「趣味」は難しい。「口癖」は面白い。
・新しいカテゴリーを思いつくと20くらい続けて出る。

最低400種類。できれば800種類を作成予定。
以下は、昨夜のメモ。これで150種ほど。

趣味:押し花
趣味:待ち伏せ
特技:逆立ち歩き
特技:けん玉
趣味:逆さ言葉
弱点:わき腹
得意:屁理屈
趣味:算術
自慢:暗算
趣味:一人で散歩
特技:竹馬
特技:食いだめ
自慢:爪の形
悩み:寝相の悪さ
特技:寝言で会話
苦手:早寝早起き
好物:ネギ
特技:値切る
特技:二度寝
座右の銘:節約
好物:梅干し
苦手:細長いモノ
弱点:うなじ
弱点:耳に吐息
悩み:かなり音痴
座右の銘:効率
尊敬する人:両親
趣味:石集め
特技:物マネ
口癖:死ねば!
特技:早食い
好物:白いご飯
口癖:ありゃりゃ
口癖:マジで?
特技:風鈴集め
口癖:絶望した
趣味:写教
好物:カエル
好物:ドジョウ
趣味:彫仏
好物:スズメ
好物:イナゴ
好物:蜂の子
憧れの人:AAA(AAAは他の一族キャラ名)
趣味:大工仕事
特技:裁縫
自慢:腕相撲
信念:高みの見物
好物:辛いもの
苦手:納豆
苦手:胡瓜の臭い
趣味:貯金
特技:うそ泣き
趣味:下ネタ
特徴:声がでかい
特徴:早口
趣味:掃除
趣味:整理整頓
趣味:妄想日記
趣味:洗濯
趣味:穴掘り
特技:帳尻あわせ
特技:立ち泳ぎ
口癖:早い話が
口癖:どうせ
苦手:ワサビ
趣味:水まき
信念:なぜばなる
信念:先手必勝
特技:鏡文字
自慢:記憶力
悩み:字が下手
日課:腕立て千回
好物:赤飯
好物:あんこ
好物:焼き芋
趣味:たき火
特技:似顔絵
自慢:眉の形
好物:たくあん
好物:昆布の佃煮
好物:なれ寿司
好物:棒だら煮
口癖:下手すりゃ
好物:蘇
好物:キジ
好物:タコ
好物:塩鮭
好物:栗きんとん
好物:ナツメ
口癖:面倒くさ
好物:干し柿
好物:タケノコ
口癖:ちなみに
口癖:ぶっちゃけ
口癖:なるはやで
口癖:なるほど
特技:空耳
悩み:独り言
夢:温泉巡り
悩み:貧乏ゆすり
座右の銘:平常心
特徴:毒舌
苦手:泣く子
夢:猫屋敷
口癖:ぜんぜん
口癖:とりあえず
口癖:絶対に
特技:やせ我慢
悩み:物忘れ
趣味:川釣り
特技:耳が動く
悪癖:爪をかむ
悪癖:深爪
苦手:箸の持ち方
趣味:うがい
悪癖:舌打ち
好物:豆腐
苦手:糠の臭い
苦手:ゴキブリ
自慢:腹筋
趣味:すずり集め
趣味:書写
趣味:昼寝
趣味:庭掃除
口癖:やっぱり
特技:草笛
夢:杜氏
得意:から騒ぎ
趣味:バカ騒ぎ
特技:太鼓
趣味:横笛
趣味:琵琶
得意:ダジャレ
口癖:やだね
趣味:お守り集め
趣味:包丁研ぎ
趣味:人形作り
趣味:折り紙
好物:かまぼこ
苦手:こんにゃく
日課:草むしり
日課:屋根に上る
趣味:木のぼり
趣味:アリの観察
趣味:墓参り
自慢:聞き上手
座右の銘:忍耐
夢:朝湯