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年間累計売上100万本以上を達成
佐々木 哲哉

 目標は、立てて置いてほったらかすものと、常に見ていて追い求めるものと有ると思っているんですけど、今回の目標は、前者のほったらかして置いて特に気にしていた目標では無かったのですが、あれ?もしかして?と思って今年度の累計の本数を計算したら、丁度100万本を突破していました。
 「ファンタシースターポータブル」と「テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2」が、大きく貢献しているのは間違いないのですが、未だに「俺の屍を越えてゆけ」や「ガンパレード・マーチ」、「新世紀エヴァンゲリオン2」(PSP版)などが売れている事で100万本を達成しました。

 長く売れるソフトを作るのは、重要だなと改めて実感しました。
 他にも色々目標は立てているのでそのうち実現してくれるものと思ってます。

 皆さんも夢を持ったり目標を立てたりしていると思いますが、きっといつか叶うと思います。諦めずに立てた目標を心の隅に置いておきましょう。
 私の今回の目標の様に気付いたら達成と言う事が有ると思います。

テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2 発売
佐々木 哲哉

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 今回も、遊ING浜線店に顔を出してきました。
 店長曰く、130本くらい仕入れて、予約込みで半分は売れているそうで、今も取り置きの予約が入っているそうです。
 リピートで注文を入れたそうですが、メーカー在庫切れで週末に在庫が残っているか心配されていました。
 前作よりもスケールアップして、より楽しいゲームになっていますので、購入された方は遊び倒してくださいね。
 写真は、遊ING浜線店の入り口に設置されている展示コーナーです。
 今回も特別展示をして頂いてまして有りがたく思います。

テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2
佐々木 哲哉

 今週発売のテイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2ですが、ファミ通のクロスレビューで、アルファ・システムが制作に関わった作品として5年連続の殿堂入り、また最近10年間で10作品目の殿堂入りソフトとなりました。
 こうやって毎年のように殿堂入り出来るような作品を制作出来るのも、弊社を支えて下さった皆さんのお陰だと感謝しております。有り難うございました。

最近10年間の殿堂入り作品
2000高機動幻想ガンパレード・マーチ
2002テイルズ オブ ザ ワールド なりきりダンジョン2
2003式神の城Ⅱ GC版
 新世紀エヴァンゲリオン2
2005テイルズ オブ ザ ワールド なりきりダンジョン3
2006ガンパレード・オーケストラ 緑の章
 テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー
2007テイルズ オブ イノセンス
2008ファンタシースターポータブル
2009テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2

 ゲームの方は、マスターアップしているにも関わらず、プレイ開始から既にセーブデータの時間は、315時間を超えてしまいました。
 はまるし、ついついやってしまう。長く遊べるゲームになってます。
 GV(ゴールデンビクトリー)は、必見。プレイしていて社員につっこみをつぶやいちゃいましたよ(笑)。
 とても楽しめる出来になったと思いますので、皆さんもぜひ手にとって楽しんでくださいね。

プレイステーションアワード2008
佐々木 哲哉

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 先日12月3日のプレイステーションの誕生日にプレイステーションアワード2008が開催されました。
 このとき、長年の夢であった、ゴールドプライズの受賞にて登壇すると言う夢を果たす事が出来ました。
 これも、ユーザーの皆さん、セガ様、開発スタッフのお陰だと感謝しております。
 ファンタシースターシリーズは、誕生20年、当社も誕生20年と縁を感じます。
 それに、2001年にゲーム大賞でPSOが受賞したときに、当社のガンパレードマーチも優秀賞を受賞しています。これも縁だなぁと感じております。
 とにかく、賞を頂けると言うのは、とても嬉しい事ですし、今後の励みになります。
 これからも、ますます良い物を作れるよう頑張っていきますので、ユーザーの皆さまには弊社の作品を手にとって楽しんで貰いたいと思っております。

リンダキューブアゲイン配信開始
佐々木 哲哉

 いやぁー、長かったよ。
 関係各所の権利関係をクリアして、『リンダキューブアゲイン』の配信が出来るよう、1年も掛かるなんて、その時は思わなかった。
 思い起こせば、「リンダキューブアゲインを配信します」とSCEさんから話が有ったのが、去年の9/26でした。

 でも、契約書を読み直すと、PSPに配信できるような形になっていなかったんですよね。
 PSPに配信しても、大した利益にもならないだろうけど、「このゲームをPSPで遊べるとしたら、ユーザーは喜んでくれるだろうな」。
 そう言う思いで、権利関係をクリアして行こうと決意しました。

 ですが、最初の段階で頓挫しました。
 まず、権利元のNECホームエレクトロニクスさんが、既に存在しておりません。
 更に、当時桝田さんを管理していたI&Sと言う会社も名前が変わり、部署も無くなっていました。

 最初の一歩が踏み出せない、真っ暗闇のスタートでした。

 利益の為なら、ここで権利関係をクリアにする前に、SCEさんに「配信は無理です」と言って、断っていたでしょう。

 でも、桝田さんから「『俺の屍を越えてゆけ』の配信が好調で、『リンダ』も配信されるんだって?」との連絡があり、「この時代にリンダはどう評価されるんだろうね?評価を見てみたい」との話をされました。

 『リンダキューブ』は、早すぎたポケモンと言う評価も聞きます。
 「これは、ユーザーの為にも桝田さんの為にもなんとしてでも、配信出来るようにしなければ」。
 そう言う思いで、再度立ち上がりました。
 NECホームエレクトロニクスさんの権利関係は、現在、NECビッグローブさんが持っていることを確認し、また、I&Sの当時の担当者の方が幸運にも、I&S BBDOさんに在籍していらっしゃいました。

 まずは、この2社の間で権利関係を詰めて貰う形でスタートしました。
 が、I&S BBDOさんが、この権利については、NECさんと色々交渉するのを避けたい様子でした。

 これでは、前に進みません。
 途方に暮れ始めるこの時点で、既に1ヶ月が経過してしまいました。

 進展したのは、I&S BBDOさんが『リンダキューブ』の権利を弊社に移転するから、NECさんと交渉して欲しいとの話が有ってからです。

 I&S BBDOさん、NECビッグローブさん、アルファ・システムの3社の間で、リンダキューブ契約上の地位の譲渡の覚え書き、作成調印が進みます。

 しかし、これに2ヶ月を要してしまいました。
 NECビッグローブさんに覚書が届いて、締結したのがクリスマスでした。

 リンダらしいと言えば、リンダらしいや。

 年が明け、今度は、ロイヤリティの交渉です。
 元々の契約が、「PS版が1本売れたらいくら払う」と言う契約になっています。

 このままの契約では、定価が1/10になったアーカイブスで、アルファ・システムが配信本数に比例して赤字を出してしまいます。

 I&S BBDOさんの権利も引き継ぎましたが、支払い義務も引き継いでるのですから、定価変更に伴うロイヤリティの変更交渉が始まりました。

 これから、長い道のりが始まります。
 1回のやり取りに1ヶ月くらい掛かるのです。
 ターンアラウンドタイムが、平均1ヶ月位なのです。
 忘れた頃にメールが来る様なイメージです。
 本当に配信できるんだろうか?
 そう思ってしまう気持ちを何度も押さえながら、地道な交渉で合意点にこぎ着け、今回配信出来るようになった訳です。
 
 配信と言う事だけに関して言えば、桝田さんもアルファ・システムも一切リスクは無いので、赤字にはなりませんが、使った労力や交通費と言うのを考えると、果たして何本ダウンロードされたら良いのか?
 いや、そんな事より、何人の方が喜んで頂けるか。
 そして、桝田さんが去年気にしていた今の時代にどう評価されるか、それが分かる時が来たと言う訳です。
 
 やり遂げましたよ、桝田さん。
 ゲームショーの時は、上京するから酒でも飲みましょう。