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テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2 発売
佐々木 哲哉

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 今回も、遊ING浜線店に顔を出してきました。
 店長曰く、130本くらい仕入れて、予約込みで半分は売れているそうで、今も取り置きの予約が入っているそうです。
 リピートで注文を入れたそうですが、メーカー在庫切れで週末に在庫が残っているか心配されていました。
 前作よりもスケールアップして、より楽しいゲームになっていますので、購入された方は遊び倒してくださいね。
 写真は、遊ING浜線店の入り口に設置されている展示コーナーです。
 今回も特別展示をして頂いてまして有りがたく思います。

GFFポッドキャスト第61回配信
ニュース

GFFクリエイターズBlogで配信中のポッドキャストに、アルファ・システム 佐々木哲哉社長が2週連続で出演します。
今回は、その1回目となります。

GFF Podcasting vol.61 『レディアントマイソロジー2』発売間近!

興味のある方は、どうぞお聴き下さい!

夜鳥子5巻に「昼子」登場!
桝田 省治

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 その後の昼子に関して、僕なりの答を書いた。
 P150の4行目だよ。

 清々しいまでの昼子の毒舌に、さすがの夜鳥子もたじろぐ、といったあたりを俺屍ファンの皆さんには、ご堪能いただきたい。

【ニュース】
 突然ですが、夜鳥子、ハルカに続く次回作のタイトルを発表!
「透明の猫と年上の妹〈3LDK-RPG〉」
 もう書き終えて、今は校正待ち。

テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2
佐々木 哲哉

 今週発売のテイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2ですが、ファミ通のクロスレビューで、アルファ・システムが制作に関わった作品として5年連続の殿堂入り、また最近10年間で10作品目の殿堂入りソフトとなりました。
 こうやって毎年のように殿堂入り出来るような作品を制作出来るのも、弊社を支えて下さった皆さんのお陰だと感謝しております。有り難うございました。

最近10年間の殿堂入り作品
2000高機動幻想ガンパレード・マーチ
2002テイルズ オブ ザ ワールド なりきりダンジョン2
2003式神の城Ⅱ GC版
 新世紀エヴァンゲリオン2
2005テイルズ オブ ザ ワールド なりきりダンジョン3
2006ガンパレード・オーケストラ 緑の章
 テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー
2007テイルズ オブ イノセンス
2008ファンタシースターポータブル
2009テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2

 ゲームの方は、マスターアップしているにも関わらず、プレイ開始から既にセーブデータの時間は、315時間を超えてしまいました。
 はまるし、ついついやってしまう。長く遊べるゲームになってます。
 GV(ゴールデンビクトリー)は、必見。プレイしていて社員につっこみをつぶやいちゃいましたよ(笑)。
 とても楽しめる出来になったと思いますので、皆さんもぜひ手にとって楽しんでくださいね。

【試し読み2】夜鳥子5巻五章
桝田 省治

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五章 梅木戸山【ルビ:うめぎどやま】決戦

―4―

 どこにこんなにたくさん隠れていたのだろう。
 リビングルームのあちこちから青い液体が駒子に向かって押し寄せていた。
 まるでホラー映画でおなじみの人喰いスライムのようだ。
 あがけばあがくほど全身にべっとりとまとわりつき、どんどん動けなくなった。
 背中の大蜘蛛の脚にも青い液体が取りついている。まともに動くのは一本だけ。その一本もバタバタと音を立てるばかりで床を踏ん張ることすらできない。
 想像したくはないけれど、今の自分の姿は、粘着シートに捕らえられたゴキブリそっくりに違いないと駒子は思った。
 横向きに床に貼りついた顔の前に、陽が履いていた編み上げのロングブーツが見えた。目だけで見上げれば、胡蝶が少し腰を折り、こちらを見下ろしている。その背後には、真っ赤な蜘蛛の脚がせわしなく蠢いている。
「本物の三ツ橋はんはどこえ? あんさんなら、知ったはるやろ?」
 その声に向かって、一本だけ動く阿修羅の脚が突きだされた。だが胡蝶の手に難なく捉えられる。
「今さらつまらんこと、しんときて。痛い目ぇ見るだけ損どすえ」
 胡蝶は、駒子の右肩の後ろに片足を乗せて踏ん張ると、つかんでいた蜘蛛の脚をねじりながら左右に振った。そしていきなり引っぱった。
「ぎゃああああああッ!!」
 駒子は、我慢できずに泣き叫んでいた。
 修学旅行で阿修羅を用いて戦ったとき、胡蝶に大蜘蛛の脚を砕かれた。さらには邪魔になった脚を夜鳥子が自ら切断した。そのときは、少しも痛みを感じなかった。
 だが、今回は違う。背中の肉をえぐられるような痛みだ。
 目の前の床に駒子の背から引っこ抜かれた大蜘蛛の脚が放りだされた。
 おそらく駒子に見える場所に、胡蝶はわざと投げ捨てたのだろう。その根元に蜘蛛の白い神経の束と、蜘蛛のものではない赤い肉片がついていた。
「これ、痛いやろ? うちも昔やられたことあるんえ。葛城の衆に押さえつけられて一本ずつ引っこ抜かれてな。三本目ぇ、いかれたときは、『早う殺して』しか言えへんかったわ。せやのに、あいつら……」
 ミチミチと不気味な音がそばで聞こえ、背中の肉が引きつる。二本目の蜘蛛の脚を胡蝶がねじりながら、船頭が艪をこぐようにゆっくりと揺さぶっている。
 胡蝶は明らかに一本目を引き抜いたときより時間をかけていた。これからまたあの激痛が来ることを自分に教えて、苦しみを長びかせようとしている。その魂胆がわかっていながら、恐怖で歯の根が合わない。
「早う白状しいて。うち、ホンマはこないな回りくどい殺し方、好かんのや」
 そう言うと、肩を踏む胡蝶の足に再び力が入った。駒子は、思わず目をつぶり歯を食いしばる。だが、無駄だった。
「うぐぅ、ぎゃあああああああああああッ!!」
 それは、確かに自分の口から出た声だった。だが、途中で意識が薄らいだせいだろう、悲鳴が遠のき、視界が真っ白になった。最後まで残った感覚は味覚と嗅覚だ。喉か鼻の奥の血管が切れたらしい。口の中に特有の甘さと生臭さが広がっていく。
「な、ええ子やから早う言いよし。そしたらすぐに楽にしたげまっさかい」