神々の宴

■神々の宴用語集

神がかり

 神が憑依した存在のことをいう。ゆるやかには生前の神が教育や薫陶(くんとう)を施したものも含まれ、厳密には”物語”の影響を受けたものを言う。
物語にうたれて神がかった動きをはじめるものは後を絶たない。

物語

魔術の一つで歌に並んでもっとも強力な技術体系の一つ。第1世界の基幹技術は物語であり、その世界は物語の世界である。
 物語には神の息吹が封じられており、読むことで神は復活する。

審神者

 神か神がかりかを見分ける能力をもった存在のこと。
それが神か、そうでないかを見分けるのは難しく、こうした専門能力を持った存在を利用することはよくある。

奇跡認定局
  1. 審神者を擁する組織のこと。おおよそ、どこの世界、組織にも名前を変えて奇跡認定局が存在する。
  2. アルファ・システムの場合は酒飲みを選別する組織。代表は社長。勇者、酒神などの称号が与えられる。
生物神

 長生きをし、個性を強め、努力した結果生物が人知を超えて神となったものを言う。
人族の神や植物の神も含めて神格があがるにつれて二本足であるいたり人語やバルカラルの言葉でしゃべったり、人間を嫁にしたり武楽器を握ったりする。善神も悪神もいる。

概念神

 無生物や実存を持たずに生まれた神を言う。中国では生物神に一段階劣るとされるが、日本ではそういう分け隔てはしないし、どちらがどうこうという傾向もない。
神格があがるにつれて二本足であるいたり人語やバルカラルの言葉でしゃべったり、人間を嫁にしたり武楽器を握ったりする。善神も悪神もいるのは生物神と同じである。
貧乏神や正義の女神などは概念神のうちに入る。
時折、生物神と概念神、双方の特性を持つ神もいる。

鼠神

 生物神の一つ。一般に悪神とされる。疫病をもたらし、家を破壊し、食物を荒らし、近年ではケーブルをかじることから、昔から人に忌み嫌われてきた。隠れるのがうまく、あらゆる隙間を利用して移動できる。(なければかじって掘るまでである)
数が非常に多く、そのためか例外にはことかかない。猫神と仲の良いものもいれば、人に大切に飼われ、死後善神として飼い主を守るものもいる。

猫神

 生物神の一つ。世界中に強力な眷属を持つ猫系の種族の総称で、古い干支では竜と戦う(対なる)役割はこの猫であるとされる。古来疫病を防ぐ神として、多産の象徴として、美の女神の車(猫車)を引くなど、信仰を集めている。昼間は飽きっぽく、身勝手で寝転がってばかりだが、夜は勇敢に戦い、死後も長く家を守るとされる。 戦神、英雄神を多数輩出する神族である。変幻自在こそがこの神の本質であり、強さの源泉でもある。
もとより過去現在未来に意識が飛ぶ性質のため、神に近い種族であるとされ、猫神は非常に多いという。
 阿蘇の猫岳には猫の王とされる伝説の戦神、5000年を越える寿命を持つという猫がいるという。

犬神

 生物神の一つ。大神より別れ、人族の友となった最古の神族で、忠良で誠実、社会性が高い。日の神々の一つである。頭は悪くないが誠実であるために馬鹿にされることが多い。
古来、古き盟約の定めで通婚を禁じられているにも関わらず、犬神族を嫁や婿にする例は多く、ゆえに犬神を先祖にする人間は、大神よりも多い。

大神

 生物神の一つ。狼神のこと。古来狼は大神であり、これは日本最強の野生動物であることを考えれば、当然のネーミングと言えなくもない。大神を先祖とする人間は、かなり多く、ゆえに満月の夜は衝動的犯罪が増えるとされる。夜の神々の一つである。
残忍で集団戦を得意とし、頭が良く、戦うためなら雌伏(しふく)もいとわない。

夜の神々

 概念神のグループの一つで、夜や闇に連想される力を持つ神々を言う。
かつては男だったが、今は女が夜の属性とされる。
これは太陽の簒奪(さんだつ)でかつて女神のものだった太陽を男がうばったためであり、女はこれを取り返そうとしているとされる。

日の神々

 概念神のグループの一つで、昼や太陽に連想される力を持つ神々を言う。
かつては女だったが、今は男が昼の属性とされる。
神話の時代、太陽は女だったが、男がこれを簒奪し、世界を牛耳ったのである。
現代ではこの概念神は力を弱め、再び簒奪が起きるのでは、とされる。

火の神

 今は滅びた概念神の一つで、日の神々、夜の神々の以前に存在した概念神とされる。
太陽の簒奪(さんだつ)の前に名前を奪われた古い神であり、その後過酷な弾圧にあった経歴がある。その故か現世と人を恨むという。
阿蘇の山々はかつて火の神族が多く住み、火の神を先祖とする人間も多く居た。が、今はその歴史そのものが消されてしまっている。
 火の神は魔を焼く力を持つとされ、時折、都合よく時の政府に利用されて悪神と戦うことがあった。

鳥神

 生物神の一つ。巨大で多彩な種類を持つ鳥たちの神族を言う。
飛ぶという機能ゆえに重量やパワーなどの面で制限を受けているものの、種類的には蟲神に続いて多彩な種類を誇る種族である。
飛ぶということ、速いということ。ペンギンなどをのぞいて、鳥神族はこの二つをもって信仰の対象となった。 魂の運び手として、あるいは吉凶を前もって教える神として知られる。神々の伝令をかって出ることも多い。
 種族全般として、心根の美しい人物に弱く、普段からのつながりが弱い者にも助力することがある。

兎神

 生物神の一つ。兎を言う。
これといって優れた力を持つわけではないが、(どういうわけか)昔は琴弓、今は銃器を使う名神とされ、百発百中の腕前を誇る。

ストライダー兎

 足元を旅する兎神で、善神とされる。中つ国(日本のことである)の第10紀に、人神族より譲られた称号を今につたえる存在である。 折れた剣鈴を腰に帯びる。
この剣鈴が再び鍛えられたとき、称号はまた人の手に戻るとされる。

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