神々の宴

■神々の宴用語集

踊る人形
  1.  東方3王国の伝説上に存在する、架空の妖精。太って髭が生えており、トランプの王様のごときタイツをはき、透き通った羽根をつけている。元は子供の守り神として、また死んだ子供の霊を楽しい場所に案内するものとして、子供の墓に好んで描かれていた。この妖精が子供の守り神になったのは、いとかしこきメイデアの姫君が、10万年分ほど賭けに勝ったためという。
     この妖精は子供の夢があるところに決まって出現する。全部の距離と時間を無視して、無制限に分裂しながら出現する様は恐ろしくもある。 踊る人形の軍勢を率いる子供がいたら、その子は人中の竜である。
  2. わんわん帝国MEIDEA2主力戦闘機のニックネーム
     全長32m。重量22t。爆装11tの性能を持ち、マッハ3を越える高速性能と、全天候戦闘能力を保有する。ステルス性能はなく、巨大なレーダードームと馬鹿馬鹿しいほどの巨大な双発エンジンを装備し、巡航ミサイルをサブエンジンとして使うことまでやる高度なコンピュータを装備する。
正義の女神

 悪神とも善神ともいう、良く分からない概念神。
高慢で我がまま、スタンドプレイ好きの上に浪費家で格好つけるのをこよなく愛し、嘘ばっかりついているひどい神だが、それだけで終わらないまなざしをしている。
実際のところ、その時おりみせるまなざしが、悲しくもあり、弱弱しくもあり、凛々しくもあるがゆえに、多くの男がこの神に狂わされて戦うことになった。

猿神

 どことなく人に似ているために古くから愛されてきたユーモラスな種族で、神となるものも多い。
どういうわけか神となった猿は大変優秀で、人神族でおよびもつかないほど大活躍するものも珍しくはない。運動能力抜群、反射神経すばらしく、力は桁外れとくれば、それもおかしくはないかも知れない。
種族が似ているせいか、猿を祖先にすると称する人間はほとんどいないが、猿神はうかつにも優しい女性と徳の高い坊様にすこぶる弱く、なんだかんだ言いながら味方することが多い。

蛇神

 火の神にして山の神。元は、蜘蛛や蛙、ナメクジに並んで聖なる生き物とされたが、今は気味悪い生き物とされてしまった。
竜が生まれる前、山や川を示すものはこの神であった。
脱皮することから永遠や再生を示す神でもあり、羊歯(しだ)百足(ムカデ) にならんで地下の財宝を守ると信じられてもいた。
 実際鉱脈の近くには蛇がいることが多く、山師はこの種の生き物を見て鉱脈を探していたとされる。
討伐され、放逐された古い神のため、この神と話すことが出来るもの、あるいはその子孫を称する者はほとんど存在しない。

豚神

本来は猪神のこと。猪突猛進の言葉にあるように大変雄々しいが、人間が安住?を与える代わり、猪の誇りを奪ってしまった。何でも食べるので糞尿処理にも使われるときもある。人間に非常に近い存在である。卑しいとされ、飽食を司るとされる。日本ではこの神にまつわる話はほとんどない。獣食の風習がなかったためであろう。

しゃもじ神(おしゃもじ様)

 病気快癒、風邪封じの神としても知られる概念神で、元は石神、つまりシャクジンであった。言葉の魔術(類似)でシャモジになり、今に至っている。
そうそう簡単に医者にかかれなかった時代には、この神からしゃもじを借りて飯を食わせ、直ったら新品のしゃもじを奉納するという行為が良く見られた。
この神は非常に友好的で交渉方式も明確化しており、割と簡単に力を借りられるだろう。

田神

 概念神。田圃(たんぼ)の神。稲作と共に広まった神で、余り知られてはいないが、非常に広大なフィールドをカバーする神でもある。しゃもじを持っており、藁を編んだものを身に着ける。
古来田圃の神は生殖も司るとして、この神そのものが陽根を模しているともされる。
しゃもじで女の尻を叩く祭礼などで知られる神である。
これも石神の一種であるらしく、九州南部では田圃の隣に、盛んに石像も作られた。
都市部はさておき田舎では非常に強力な力を持っており、田舎で活動する際にはとりあえず挨拶くらいはしておくべきであろう。 その地域の田圃を非常に愛しているので、それに害するような話であれば、味方してくれるときもある。

神木

 概念神でもあり、生物神でもある存在で、日常的に良く見る神でもある。
大きく、長生きし、変な形をしている木は大概神木と思って間違いなく、そうでない普通の木が神木とされる場合は、過去なんらかの逸話があると思えばいい。(伊勢の千本松原などがこの例である)
 神木の中には人を惑わすものもあるが、これらは少数派で、大多数の神木は地域の安定を象徴する善き神である。神隠しの子が見つかるのはたいていこの種の木の下であるし、身を呈しても人を助けたとされる例は枚挙に(いとま)がない。
 他の概念神のメッセンジャーをすることもある。
神木を傷つけるのはひどく罰当たりのこととされるが、神木自身が時折実や、枝を与え、この神木の一部が持つ霊験あらたかな力で事件を解決する話も、良くある。
審神者で木の声が聞こえるのなら、耳を傾けるといいだろう。

神隠し

 神の力で行方不明になったもの。つまり、心当たりがない行方不明である。
これらは多くの場合家出とか、不幸にも事件に巻き込まれたものであるが、稀に神や鬼にさらわれるケース、あるいは神に呼び出しをくらって探索に出ているケースがある。
善神が緊急避難的に危ない目にあっているものを神隠しにする場合もあるので、一概に悪いとは言えない。

イルカ神

 入鹿という名前にも見られるように、古来から知られていた生き物の神。
わざわざ人の名前につけるくらいなので、あやかりたい対象、おそらく相当縁起がいいか、強い生き物とされていたと思われる。
 古くから人の友として知られていたものである。今も友人と言えるだろう。
イルカが難破した漁師や乙女を岸まで連れて行く話は、世界中のどこにでもある。
方向感覚に優れ、当然ながら泳ぎが達者である。

鯨神

 古来から巨大であるゆえに畏敬の対象になっていた存在。ほぼ全部の個体が神とされる。
鯨を狩るにあたっては、狩った後、必ず祭って祟りを遠ざけた。
これは、この神に限らず神を殺す、殺した場合で広く見られる儀礼の一環である。
やむをえず殺したからと言っても敬うことをやめたわけではないという、ちょっと外国では分らない感覚である。(もっともアフリカやパプアの狩猟民族ではこの概念を理解するケースがある)

竹姫

 竹の神で、広義には花の神である。
竹が花を咲かせることは少なく、少ないということは強力だと言われている。
そもそも竹は1日に1mを越える生育を見せることもあり、この意味でも強力と思われたのだろう。

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