神々の宴

■神々の宴用語集

雷神
  1.  概念神の一つで雷の神。
    古来、大なまずの次に恐ろしいとされる神だが、面白い外見(遠くの親戚に居そうなおっさん)のため、不思議と悪神、厄神とする資料は少ない。
    稲妻を武器とし、コンピューター関係者では蛾の次に怖いものと言われる。
  2. 博識であるとされる祟り神で、学問の神でもある。河童神族の先生でもあり、幼い頃から梅を愛していたとされる。近松門左衛門によれば、梅とは女のことではないかという。
風神

 概念神の一つで元はギリシアの北風の神。江戸時代に今のユーモラスな姿となった。
風袋と呼ばれる袋を持ち、そこから風を吹かせることが出来る。
 風神は地域に住まう土着の神であり、土地のものには分る規則で風を吹かせている。
地味ながらこの神の助力を得ることは地の利を得ることと同じであり、このため、手厚く祭られてきた経緯がある。 特に風まかせの職業である漁師や海賊は古くから奉納を重ねて来ている。
 山の上に建物を建てるのは日本の美的意識から外れているが、風神を祭る場所ではその性質ゆえに、幾方向からも風が吹く、山の上に社を建てることがある。
山の上に社があるなら、土着神でかつ風、もしくは航海に関する神だなと思って大きく間違えることはない。

蛙神

 火の神にして山の神の一つで、博識および傷を治す力があることで知られる。
古来は冬眠することから(死んで生き返る)聖なる生き物とされていたが、今は気持ち悪いとか言われて立つ瀬がない(泳いでいるからいらないが)神である。
まったく違う姿に変態し、舌が伸びる、冬眠する、泳ぎがうまい、傷を治す(ガマ油)などの特徴を持つため、不思議な力がある上に強力な神だとされていたようである。
 実際、古き神々(火の神、山の神)のなかでは最強に近く、魔術や忍術でもおなじみである。 この神と交渉できる者は現在ほとんどいない。

蟲神

 蟲の神。大変な種類を持ち、大まかに分けて1万を越える種類の神からなる一大神族を形成している。ただし、人とは思考構造が違うため、あまり物語に登場することはない。
(勇敢なトンボが人のために戦う話など、あってもよさそうだがないのである)
この神と交渉できる者はほとんどいないし、本格的な加護や助力を受けるのは難しいと思われるが、一応参考のために記録する。

旅人の神

 旅人を守る神で、概念神。これという存在があるわけではなく、神の中でも群を抜いて強い神が兼任するのが普通である。
これは、旅人が色々な地方を旅するため、メジャーでなければならないという事情が関係している。ご利益は、身元がある程度はっきりすることと、邪険に扱われなくなることである。その昔は誰何を受けても巡礼といえば、大体それですんだのである。

疫病神
  1. 病気を媒介する鼠神のこと。
  2. 不運の神のこと。英語でカラミティという。

いずれにしても厄神であり、なるべく遠くに遠ざけたほうが良いとされる。
1)は本当にひどい害をもたらすし、2)であれば見ているだけで気の毒である。
どういうわけか2)は女神とされており、それと知らずに付き合ってひどい目にあう者も多い。
 マスコットは全部疫病神である。

ベレー帽をかぶった漫画の神様

 畏れ多い神様の一つで、時々ネタに詰まった漫画家や同人作家の上に現れて力を貸してくれる。が、99%この種は精霊が真似して作家をからかっているだけである。
本物の漫画の神様に会いたければ作品を読めばいい。そこでもう一度描こうと思うのなら、そこに漫画の神様はいるのだ。

 概念神のこと。霊は単独で存在できるものではなく、霊である物語を封じた物が、必ず近くにあるはずである。霊を相手にする場合はこれを探すと良い。

精霊

 最初から実存しない神のことで実存を持たないゆえにリアリティにとぼしく、その意味で人知を超えられない存在を言う。 その力は必然的に小さい。
この存在を感じるには特別な成功要素、精霊感覚が必要である。
これは普遍的能力である神を感じる力とは別で、誰もが認識できるわけではない。

神格

神の強さのこと。序列ではない。格とは個性・キャラクター、存在感のことであり、神格が上がれば上がるほど物語性は高くなる。
古式にそって正しく言えば、霊の場合は霊格という。

昇格

 神が神格をあげて出世することを言う。プロモーションと英語で言うときもある。

ハードボイルドペンギン

 神々の中でもウォータードラゴンに並んで最強と目される神。少年の守り神でもある。
450馬力のエンジンに換装した装甲スバル360に乗る。
ヘビースモーカー。警官時代の相棒が残した、ベレッタ(拳銃)を持つ。胸に冬の宝珠を下げる。 この神には買収も誘惑も説得も時代すらも影響を与えられない。ハードボイルドなのだ。

探偵。 昔、横浜で事務所を開いていたこともある。今はその能力を買われて熊本で非合法活動要員として七つの世界を旅する。
 わずかな期間で少年を漢に叩き上げる伝説の神。育て上げた少年の数を語ることは絶対にないが、それらを一人でも忘れることはない。

美食神

 悪神の一つ。飽食の神とも尽きぬ欲望の神とも言う。
まれに陶芸家や新聞記者がこの神にあてられているが、とてもほめられたものではない。
もちろん、神格は違えどどんな地位の人間の場所(それが死刑囚のいる独房)でも食卓があればそこに座す、言ってみれば非常にポピュラーな神なので、「これこそ、永遠の友なる神」と言う者もいる。(と美食礼賛という本にある)
美味な毒薬はきわめて稀で、そういう意味で言えば毒見の神ともされなくもない。
(もちろん暴飲暴食は何にも勝る毒である)

ゲームの神様

 見つけたら捕獲してアルファに送ってください。(社長からのお願い)

妖精

 客人神の中でも欧州のそれを言う。(欧州では神とはデウスのことを言う)
日本の神と区別は付かないゆえに日本ではこれらも神とする。
機能的な差は存在しない。

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