神々の宴

■神々の宴用語集

 概念神の一つで、王権が届かぬ異界を指す。山の神々は日の神々にも、夜の神々にも属さず、反逆の時を待っている。
異形の神々であり、稀に山に捨てられた者を育てて神にすることもある。

小神族

アイヌ出自ではないかと言われる概念神で、南限を別府(発音からしてアイヌ語だ)とし、そこからカムチャッカまでに存在している。15cmほどの人の形をしている。
明治時代に無知蒙昧な輩によって弾圧され、姿を見ることが出来るものはいないと言って良い。
 賢いもの、人に知恵を教えるものとされ、小神族間では距離の関係なく声を届かせることが出来る。記憶力が良く、正確に道を覚えることもできる。
神格があがると計算能力があがり、多芸になるとされる。神話世界のモバイルツールであり、これらのアイテムは第7世界から移動時に小神族に変わるときがある。

火の国の宝剣

 全ての運命を決定するという伝説の剣鈴。最高の神剣であり、自分の使い手を作り上げる(神作り)ために、種族を問わずその力で命令を与えている。
何を考えているのか、定かではなく、善とも悪ともつかない存在である。一つだけ分るのは、何もかもが火の国の宝剣が決めたとおりに進むということである。
 阿蘇の火口の中で、彼は使い手を待っている。

竜神

 強力な概念神で、河の神の事を言う。転じて雨をもたらす者ともされ、雨雲をまとって現れる時がある。古来、政治が治水を意味する時代では、竜神と付き合うことが王の務めであった。このため、王と通婚すること多く、竜神を祖とする王家の血筋の者は多い。
 これ以外のケースとしては竜鎮めに巫女を差し出すときがあり、これが子をなして竜の子が人界に出ることもある。
いずれにしてもこうした竜神を祖とする者は人中の竜とよばれ、桁外れに強い存在として知られる。
 口から水と元気を吐き出し、全ての生命に息吹を与える。転じて栄える土地を龍脈が通っているということがある。つまり、地下に概念の河があるわけである。
なお、蛇口の語源はこの竜が水を吐くことから命名された江戸時代の消火用具、龍吐口からきている。

蜘蛛神

 山の神の一つで、火の神でもある。元々は太陽を意味し、蛇や蛙、亀と並んで聖なる生き物とされた。が、その後日の神々、夜の神々に追われ、小さな生き物として永らえている。
 この神に対なるものが大神で、この二つの神々は本来、通婚を繰り返していた。
狼と蜘蛛の結婚というとおかしな話であるが、神格が高ければ変化して人の姿をとることもあるのが神である。人として出会い、子をなすと思えばおかしくもなかろう。
他の山の神と比較してひっそりしており、静かに暮らしたいと思っているとされる。

反魂法

 死者を復活させる悪しき技で、それを目的とした神造りを言う。
古来より反魂は逆の性質を帯びて復活するとされ、これが生前の思い出を一際傷つけることから、悪しき技とされるようになった。

鉄の神

 古くから火の神と同じく魔を砕く力を持つとされる神で、火の神、山の神のグループに属する。 鉄片が神や妖精に強いのはいずこも同じである。
単純物理力である暴力に、概念神は弱いのである。

神への脅迫

 民族に限らず、日本中で良くある、古くからの伝統。(日本以外ではキンメリアもそうだ)
神々を脅迫して言うことを聞かせる事を言う。大体の場合「俺の言うことを聞かなければもう一生拝まんぞ」という言葉が鍵で、神もどうせなら尊敬して欲しいので、多くの場合言うことを聞く(取引する)とされる。
 有名な那須の与市のエピソードは明白な神への脅迫であり、少なくとも千年はこの種の伝統があることを示す。
 同様に神への暴言というものもあり、厄神に悪口言うのは人の正統な権利であるとされているようである。暴言で傷つくのは厄神も同じであり、人は片方で悪口と脅迫で神と渡り合ってきた。

死神

 概念神の一つで死を司る神。死は自然現象の一つであり、ゆえをもってこの神は厄神ではない。どんな神も、最終的にはこの神の世話になる。面白いのはこの神も死ぬことで、
この神は代替わりしながら続いている。
死者を冥界に案内する役割と、どの冥界に選り分けるかを判断する役割の二つからなり、それぞれ係になっている。特に戦闘力が強いわけではないが、死の姿を見ることが出来るため、生存性は異様に高い。
 稀に死ぬ間際の神に敬意を表し、味方となって参戦することがある。

貧乏神

 概念神の一つで、貧乏を司る神。厄神でもあり、善神でもある。
そもそも金の神のほうが悪なのだとは、当神の弁である。金がないと努力もするし、優しくもなるのだと。当然ながら財産をめぐるトラブルも防いでくれる。
 貧乏神は強力な神であり、進んでこの神に神がかったものは金以外の何かを一つだけ、手に入れるという。過去の英雄の多くは貧乏神を相棒に登場してきた。

愛の女神

 あらゆる呪いを打ち破る口付けを与える女神。
土偶に似た姿形をしており、ありていに言えば、びっくりするほど肝っ玉母さんな外見をしている。中身も同様である。口が悪く、腕力が強く、やることなすこと手厳しい。だが、最後の最後に許し、助けて、受け入れるのはこの神をおいて他にない。
大変稀に性格だけ肝っ玉母さんな愛の女神(桝田ヒロイン)もいるが、本当に稀なので探すのはやめておいたほうがよいであろう。

「昔悪女がいて、20年たったら愛の女神になっていた。これはバッドエンディングか」某社幹部談話
「いんだよ。俺の場合は最初から分ってたんだから」桝田談話
「逃げる、俺は逃げ切ってみせる」芝村談話

上記を例として愛の女神の前には普通の男衆ではまったく歯が立たないので見つかったらとりあえず謝っといたほうが良いであろう。

アルガナの女神

 東方三王国のかまどの女神。まことに牧歌的ながら、光の軍勢の旗印は剣を踏み、稲穂をくわえた猫を抱くこの女神である。
 人神族を作り上げた神で、これを作り上げるために片目、片腕、翼を犠牲にして一振りの剣を作ったとされる。

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