セッションデザインツール

セッションデザインツールはルールではありません。ルールを拡張することも、拡大することもありません。
 単にセッションデザインをしやすくするための道具としてお使いください。

■セッションデザインツール導入の効果

 セッションデザインツールを導入することで、セッションデザインをする時間と労力が短縮され、またセッションデザインの難易度も下がります。

■グランドデザイン 基本的な考え方

 Aの魔法陣のセッションデータは、他のゲームと比較して再利用性が高いという特徴があります。

今回のセッションデザイナーツール導入で、この方針はより強化され、再利用性が標準運用(スタンダード)となります。

つまり、セッションデータを繰り返し再利用することが出来ます。
他の多くのゲームのように使い捨てではありませんし、何度も同じセッションデータで遊んだ方がおもしろくなることが多いものと言えます。
また、セッションデータは公開情報なので、セッションデザイナーが他のプレイヤーに秘密にする必要もありません。むしろセッションデザイナー以外のプレイヤーがセッションデータを知ることで戦略性、作戦性があがるので推奨されます。

 Aの魔法陣のセッションデータは、TRPGで一般に言うシナリオとは異なり、ストーリー性を一切持ちません。また、持ってはいけません。
 Aの魔法陣においてストーリーはゲーム中においてプレイヤーが作るものであり、セッションデザイナーが語るべきものではありません。
 セッションデザイナーツールではストーリーつきセッションデータの存在を許さないようになっています。

セッションデザイナーツールでは、いくつかのツールで処理を軽減し、再利用性を高めます。

  1. 書式と手順を標準化して処理を軽減します。
  2. 目的をブロック化して処理を軽減します。
  3. 難易度決定方式、適正成功要素抽出数を標準化して処理を軽減します。
  4. ゲームギミックをブロック化して処理を軽減します。
  5. SDCやアイテムをテンプレートにして処理を軽減します。

 セッションデザイナーが主として考えるべき仕事は、世界観資料を手にシチュエーション(あてはめるべきワード)を考えることです。
 あとは書式に沿って、目的・難易度と適正成功要素抽出数を決め、ゲームギミックをいくつか選んで組み込めば完成します。
 必要に応じてNPCを作成して配置することも可能です。

○セッションデザインの前に

 まず、最低でも筆記具とルールブックが必要です。
 手元にそろえてください。

 次にルールブックを見て、シーンのつながり(シーンフローチャート)を除く、シーンの書式を引き写してください。これをシーンシートと呼びます。1枚のシートは1枚のシーンになります。
つくろうと考えるシーンの数だけシートが必要です。A4のルーズリーフでも用意していれば大丈夫でしょう。
 もちろん電子化してもかまいません。

次に、シーンのつながり(シーンフローチャート)用の紙を一枚用意してください。ここにはシーンのつながりや移動時間の目安、移動手段を書きます。

それが終わったらこの項の次にあるコンディションデータの書式に沿って、コンディションデータを書き込む用のシートを用意してください。

これでセッションデザイン前にやる作業は終了です。

あとはそれぞれのシートに情報を書き込んで行くだけです。
全部を書き終わったら、表紙に、はじめにと銘打って大目的や作成日時などを書き込んで綴じておきます。(あとでの再利用時に探し安くなります)

準備は出来ましたか?
それでは、セッションデザインを開始してください。

○世界観資料の見方

 Aの魔法陣というゲームには、世界観に関する説明や記述がほとんどありません。
 これらは別の形で書籍になっています。

そしてもちろん、アルファ・システムサーガです。
書籍でない作品、例えば水素の心臓もありますが、探すのは大変でしょう。

 まず、セッションデザイナーはこれらを読んで、おもしろそうな記述を見つけたらワード(単語)を書き出して行きます。これはそのまま成功要素やアイテム、SDC、後述するXXや(好きな名前)に当てはめるべきワードになりえます。

例:精霊回路

 そのうえで、舞台は第七世界日本、貴方の住む近く辺りを舞台に、ワールドタイムゲートの影響で他世界から厄介の種が入ってきた、という形で落としこんでください。
 第五世界でゲームするなどは、想像がしにくいため=このゲームではゲームそのものががやりにくいため、推奨しません。

 もちろん第七世界の事象だけで、例えば今日は小学生のちょっとHなドッジボール大会をしましょうとか、一シーン一年で三年の高校生活を再現しましょうとか、合唱コンクールやるとか、バンドTRPGするぜとか、日常の話題だけを扱ってゲームにすることも出来ます。

 Aの魔法陣においては普通のルールブックの全く逆で、空白はプレイ可能な広がり(フライトエンベローブ)を意味しています。そういう意味では世界観資料は貴方がセッションデータを作るための空白を見つける作業であるとも言えます。その点を良く加味した上で、分かっているふうなことを言わず、資料を見直してください。見方が変われば全てが変わるのがAの魔法陣です。
 世界の謎の意味不明な部分のいくつかは、このゲームの存在で解かれえると思います。

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