アイテムテンプレートとはセッションデザイナーがシーン内に配置したりするための小物を、割合簡単に作る事ができるツールです。
アイテムテンプレートは以下の項目からなります。
要度 | (重要 大きめ 普通 小さい 微小) |
基本性格 | (兵器 支援装備 移動手段 伏線 ) |
使用限度 | (1 2 3 4 5 6) |
グレード | (スーパーハイ ハイ ミドル ロー プアー) |
基本的にアイテムは、項目に列挙されているものから、それぞれ一つづつ選ぶことで完成します。
以下に各項目を説明します。
要度とはそのアイテムの(セッションにおける)重要度を意味します。
重要 | 抜きには語られません。 | 5 |
大きめ | わりと重要です。 | 3 |
普通 | 普通の品物です。 | 2 |
小さい | 余り役に立ちません。 | 1 |
微小 | ほとんど役に立ちません。 | 0 |
説明の隣に書いてある数字は、成功要素の数です。
基本性格とはそのアイテムの使用用途です。
兵器 | 兵器です。ナイフから核兵器、戦車まで含まれます。 |
支援装備 | 登山用具や潜水服等、ある活動をする時の支援装備です。 |
移動手段 | 移動するための手段です。 |
伏線 | その後のシーン展開を暗示させる情報としての役割があります。 |
日用品 | 日用品です。 |
そのアイテムがゲーム内で使用できる回数制限です。1から6までの数字が割り当てられます。限度に達するとなんらかの理由で使用できなくなります。
なお、このゲームではサポーターや成功要素登録している以外のアイテムは持ち越すことはできません。
グレードはそのアイテムの格を示します。象徴的なキーワードを集めています。
スーパーハイ | 最新 | 最高級 エレガント |
ハイ | 高級 | |
ミドル | 普通 | |
ロー | 廉価 | 簡素簡易 貧乏 必要最小限 |
プアー | ボロボロ | 不十分 |
さて、テンプレートの各項目から一つづつを選んだら、次にアイテムとして組み上げます。アイテムはいくつかの成功要素と、設定からなります。
アイテムの成功要素は、基本性格によって決まります。
基本性格の横に書いてあるのが成功要素です。
兵器 | 射程 装甲 装甲貫徹力 破壊力 周辺破壊力 |
支援装備 | 支援環境(好きな名前) |
移動手段 | 移動手段(好きな名前) |
伏線 | 思い出(好きな名前) 情報(好きな名前) |
日用品 | 日用品(好きな名前) |
要度に記された数の成功要素を、それぞれの分野の候補から選びます。同じ名前を複数取ってもかまいません。
(好きな名前)と書いてあるものには、らしい名前をいれます。例えば移動手段であれば自動車とか、長距離飛行機などです。
グレードについてはそれぞれの欄の右に列挙されているデータをそのまま成功要素として加えます。
最後に成功要素から適当な設定を与えます。名前も忘れずにつけてください。
これでアイテムを作ることができました。
アイテムは使い回すことが出来るので、必要であれば別にシートを作ってください。
アイテムはSDCかプレイヤーの操作するキャラクターの手で通常の成功要素と同じように使うことが出来ます。
使用限度に達したアイテムは、記録から消してください。
付記:装備の調達
目的で装備を手に入れるなどと指定された場合、装備を手にいれるための成功判定をしてください。 このゲームには数値的なデータとしてお金などはありませんから、買い物であっても通常と同じように成功判定を行います。
ここまでシーンデータ等を組み上げたら、残るのは行動想定だけです。
セッションデザイナーは各シーンをチェックして、難しすぎないか、あるいは簡単すぎないか、設定的におかしくないかを考え、プレイヤーがやりそうな行動に関しては、行動想定欄に書き込んであらかじめある程度の対策を立てて置いてください。
行動想定についてはやればやるだけゲームの完成度があがります。
可能な限り実施してください。
シーンを全部作り終わったら、最後に残るのは、出来たセッションデータの最初のシーンへ如何にプレイヤーを叩きこむかです。
セッションデザインツールでは多世界通信企業アルファ・システムを利用することでこの部分を大幅に簡略化します。
「プレイヤーたちは多世界通信企業アルファ・システムの悪名高き義勇社員であり、今日も知らない間に突然かつ強引で拒否不能な状態で最初のシーンに投下された」
に、してください。依頼を受けるとかなんとかで、ゲームに入る前にごねられても時間の無駄でしかありません。
なんで拒否不能なのかとプレイヤーがたずねたら、(そういうゲームだからという身も蓋も無い説明はさておき)それが運命を決める火の国の宝剣が決めたことだからだよとか、αという未来予知能力者が貴方を選んで未来の枝かりをしたのだとか、そんなことを重々しく言い、次に、まあそういうゲームなのよといい、それでだめならイエローカード出すようにしてください。