セッションデザインツール

■実践

○ステップ1 コンディションデータ

 コンディションデータとはセッションデータと組み合わせて使用する、セッションデータのうちで毎回変わってもおかしくない部分のデータです。

まったく同じセッションデータで遊んでも変化がないと思われる場合や、表現に変化をつけたい場合、コンディションデータだけを書き換えて利用してください。

コンディションデータは成功要素の抽出、一時的成功条件、逆成功要素の決定などに影響を与えうる存在です。
 セッションデザイナーはコンディションデータを参考に判定を行ってください。

なお、コンディションデータは公開情報ではありません。ゲーム前、事前に説明する必要はありません。

コンディションデータの書式

コンディションデータデフォルト値

 デフォルト値とは特に指定していない場合、自動的にそれぞれの欄に記入されていると見なす言葉、あるいは数値です。
デフォルト値は以下の通りです。
2004年
地域日本
貴方が住んでいる市町村
季節春 4月30日
天候快晴
時間13時30分
現在進行中の事件なし
登場NPCなし
特別においてある小物なし

目的

目的には大目的(セッションの目的)小目的(シーンでの目的)の2種類があります。
 セッションデザイナーは大目的を一つと、作ろうとするシーン分の小目的を作ります。特にシーン数に希望がなければネットプレイ時に3、ふつうに皆が一堂に会する場合で5程度のシーンにしてください。

目的には以下の種類があります。大目的も小目的も共通です。

*SDCについてはルールブックのSDCデータについての項をご覧ください。

まず、大目的を決めます。XXには、セッションデザイナーが世界観に沿った語句を適当に考えて記入します。
小目的は大目的のため、と頭にいれて列挙して行きます。同じ小目的が並んでもかまいません。
 適当につなげて筋書きをつくればこの項は終わりです。
小目的1つが一つのシーンのログラインになります。
 決まったら各シーンシートのログラインに小目的の内容を書き写してください。
 なお、大目的は表紙に書いておいてください。

例:
XXには既に適当な語句をいれています。
大目的:
  • 学園のマドンナとかいて聖女と仲良くする。
小目的:大目的のため
  • 学園のマドンナとかいて聖女の親友に紹介してというたのみを交渉でききいれさせる。(シーン1)
  • 学園のマドンナとかいて聖女を捜し出す。(シーン2)
  • 学園のマドンナとかいて聖女を彼女の思い人に届ける。(シーン3)
  • その邪魔をする悪漢を倒す。(シーン4)
例2:
大目的:
  • バスケットボールの試合を行う。
小目的:大目的のため
  • 仲間を捜し出す。
  • 前半の敵を倒す。
  • 目的はない。タイムアウト中の風景を描く。
  • 後半の敵を倒す。
  • 目的はない。試合後の光景を描く。

○シーンごとのロケーション設定

 セッションデザイナーは目的を決定したら、一つの小目的=シーンごとに、それぞれのシーンを実行する場所を書いていきます。
 繰り返しますが、1個のシーンが1個の小目的になります。

場所は世界観と設定に沿うのであればどこでもかまいません。
もちろんあまりに理不尽ではプレイヤーの反発をまねきますので、プレイヤーたちも納得出来るような構成にしてください。
例:
小目的=シーン:
小目的場所
仲間を捜し出す。学校内のどこか
前半の敵を倒す。ギャラリーの多い体育館。
目的はない。
タイムアウト中の風景を描く。
体育館、コートわき
後半の敵を倒す。ギャラリーがさらに増えた体育館。
目的はない。
試合後の光景を描く。
帰り道

なお、シーンによっては場所が不定であることもありえます。
この場合は場所を不定と書いてください。

 シーンが相互に行き来出来る場合、シーン間の移動にかかる時間の目安と移動手段をシーンのつながり(シーンのフローチャート)に書いておいてください。
家―学校バスで20分
学校―駄菓子屋徒歩で2分

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