SDCテンプレートとは、SDCを簡単に作るためのツールです。
SDCテンプレートを使うことで、割合に手軽にSDCを作ることが出来ます。
SDCテンプレートは以下の項目からなります。
スケール | (巨大 大きめ 普通 小さい 微小) |
外見 | (少年少女型 青年型 中年型 老人型 非人間型) |
特性 | (索敵型 戦闘型 重作業型 研究型 交渉型) |
性格 | (A B O AB 機械) |
グレード | (スーパーハイ ハイ ミドル ロー プアー) |
基本的にSDCは、項目に列挙されているものから、それぞれ一つづつ選ぶことで完成します。
それぞれの項目については、以下順をおって説明します。
スケールとはそのSDCのスケールを意味します。大きさではなく、そのセッションにおける存在感を意味します。
巨大 | 圧倒的な存在です。 | 2 |
大きめ | 普通の人間の1.5倍です。 | 1 |
普通 | 普通の人間とあまりかわりません。 | 0 |
小さい | 普通の人間の7割くらいです。 | −1 |
微小 | 普通の人間とは比べ物になりません。 | −2 |
説明の隣に書いてある数字は、同名成功要素の数です。
外見とはそのSDCの外見を意味します。
タイプ | 得意分野 | 不得意分野 |
少年少女型 | 知覚分野+1 | 専門分野−1 |
青年型 | 肉体分野+1 | 交渉分野−1 |
中年型 | 交渉分野+1 | 知覚分野−1 |
老人型 | 知力分野+1 | 肉体分野−1 |
非人間型 | 専門分野+1 | 交渉分野−1 |
非人間型は人間ではありません。これは例えば乗り物であったりモンスターであったりします。
特性とはそのSDCの特性を意味します。
タイプ | 得意分野 | 不得意分野 |
索敵型 | 知覚分野+1 | 交渉分野−1 |
専門型 | 専門分野+1 | 知覚分野−1 |
重作業型 | 肉体分野+1 | 知力分野−1 |
研究型 | 知力分野+1 | 肉体分野−1 |
交渉型 | 交渉分野+1 | 専門分野−1 |
性格はそのSDCの性格です。 象徴的なキーワードを集めています。
A | 真面目 常識人 トラブルに弱い 誤解されやすい |
B | アイデアマン マイペース |
O | 自信家 負けず嫌い 親分肌 一匹狼 情熱家 |
AB | 二面性 ナイーブ 主体性に欠ける 人との付き合いが苦手 |
機械 | 正確 情緒がない |
グレードはそのSDCの格を示します。象徴的なキーワードを集めています。
スーパーハイ | 最新 | 最高級 エレガント |
ハイ | 高級 | |
ミドル | 普通 | |
ロー | 廉価 | 簡素簡易 貧乏 必要最小限 |
プアー | ボロボロ | 不十分 |
さて、テンプレートの各項目から一つづつを選んだら、次にキャラクターとして組み上げます。SDCはいくつかの成功要素と、設定からなります。
SDCの成功要素は、以下の種類の分野からなります。
分野の横に書いてあるのが成功要素です。
肉体分野 | 筋力 運動力 長身 頑丈 |
知覚分野 | 聴覚 視覚 観察力 味覚 臭覚 |
知力分野 | 知識(好きな名前) 計算 知恵 暗記・記憶 推理 |
交渉分野 | 魅力 交渉 雄弁 性的魅力 |
専門分野 | 専門知識(好きな名前) 専門能力(好きな名前) |
それぞれの分野は2の基本値を持ち、外見と特性での修正を受けて最終的な数値が決まります。
例:
少年少女型で索敵型のSDCは、
得意分野 | 専門分野+1 |
不得意分野 | 知覚分野−1 |
得意分野 | 知覚分野+1 |
不得意分野 | 交渉分野−1 |
肉体分野 | 2 | =2 |
知覚分野 | 2−1+1 | =2 |
知力分野 | 2 | =2 |
専門分野 | 2−1 | =1 |
専門分野 | 2+1 | =3 |
数値が決まったら、それと同じ数の成功要素を、それぞれの分野の候補から選びます。同じ名前を複数取ってもかまいません。
(好きな名前)と書いてあるものには、らしい名前をいれます。例えば考古学とか、気象などです。
例:
肉体分野 2のキャラは筋力 運動力 長身 頑丈から2つを取ることができます。ここでは運動力×2を選びました。
そのうえで、スケールの右に記載されている数字分の同名成功要素を持ちます。
マイナスの場合は減らしてください。
例:
運動力×2 、スケール小さい (−1)キャラの場合、成功要素が1減って運動力だけになりました。
これがスケール 巨大 (2)の場合だと、運動力は二個たして4になります。
性格とグレードについてはそれぞれの欄の右に列挙されているデータをそのまま成功要素として加えます。
例:
A型の性格でグレードがミドルの場合、
真面目 常識人 トラブルに弱い 誤解されやすい 普通
という成功要素が入ります。
最後に成功要素から適当な設定を与えます。名前も忘れずにつけてください。
これでSDCを作ることができました。
この方式でメカやモンスターも作ることが可能です。
SDCは(何人同時にいても全部)ゲストとして参加し、セッションデザイナーがSDCの行動宣言をします。SDCはヒーローポイントを持ちません。
SDCは必ずしも他のプレイヤーの味方である必要はありませんし、逆に敵にならなければいけないわけでもありません。設定や状況に応じてセッションデザイナーはSDCを動かしてください。
SDCはコンディションシートに書き込むか、シーンシート内のSDC欄に書き込んでください。
注意:
SDCはあまり活躍するとゲーム的におもしろくなくなります。
なるべく控えめに使ってください。