●わかりやすさの工夫ふたつ
大雑把なプロットができた段階で、起承転結にはめてみたところ、話のテンポがかなり速くなりそうだということが判明した。
次々に意外なことが起きるテンポが速い話はわりと好きだ。
だが弊害もある。
話のテンポが速いと、僕の技量では、伏線を読み飛ばされやすい。
また、次々にイベントが起きると、主人公の目的を読者が忘れがち。
そこでふたつほどベタな工夫をした。
伏線を読み飛ばされることを前提に、各章の最後に「伏線の確認」、言い換えれば「次章の見所」を、連載漫画の煽り文句のように「果たして***の運命やいかに」と数行入れることにした。
さらに、ジョンとマリーの目的が「結婚資金の調達」であることを読者が忘れないように、各章の最後にその章の収支を表す「レシート」を添付した。
章末に付けたふたつの直截な工夫で、話のテンポを損なわず、かつかなりわかりやすい話になったと思う。(続く)
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