●ジャンプ 佐藤正午著
リンゴを買いに行ったまま、彼女が謎の失踪。
その足跡を追ううちに、日々のちょっとした偶然や選択が人生を大きく変えていくことを知る……そんな感じの話だ。
なぜ彼女は突然消えたのか? その答が知りたくて最後まで読んだ。
最後まで読んだくらいだから、それなりに面白かったわけだ。
が、たぶん僕の周りには、もっと意外な行動を大した理由もなくとる人たちが大勢いて、それを許容する環境が当たり前のようにあるので、「これ、小説にするほどのネタか?」というのが正直な感想だ。
僕の知る現実は、ここに書かれている話より、面白いかどうかはともかく、もっと唐突で理不尽で強引だよ。
●レインツリーの国 有川浩著
ここ数年、景気が悪くてお金が回らなくなっているせいだろうか、プロジェクトが突如として停滞したり消滅することがままある。
まいったな、また2ヶ月くらい暇になった。
また小説でも書こうかな。
というわけで、今日は昼からテレビを見ながら読書。
久しぶりに至極まっとうな恋愛小説を読んだ。
どれくらい至極まっとうかといえば、「まさかこの歳で甘酸っぱさやほろ苦さで胸がキュンとするなんて恥ずかしいじゃないか、バカ野郎」とぼやきたくなるくらいw