なぜ多くの漫画家がこの法案に反対しているか、誤解があるようなので、というか誤解が起きるように報道されてるので、一般の人向けに大雑把な解説をしておく。
まず、前提として漫画家の大半は、表現の自由を盾に「性描写はなんでもアリだぜ」なんて、アホな主張はしてない。
それに、過激な、あるいは倒錯した性描写は、未成年に対して何らかの線引きはいるよね、とも思っている。
じゃあ、なぜこの法案に反対するのか?
いくつか論点はあるが、感覚的にわかりやすいところを2点だけ。
・表現の規制じゃなくて、たとえば「売り場を分ける」じゃダメなの? なんで「売り場を分ける」というシンプルな方法を検証しないで、いきなり表現の規制にまで飛ぶの。それ、おかしいだろ?
・百歩譲って、表現の規制が最善の方法だったと仮定して、どこの良識ある賢者が表現規制の基準を示すの? ……と法案の発案者に訊ねてみたら、そのための委員会だか専門の組織だかを作るというあいまいな返答。
で、その委員会というのが事業仕分けで最近話題の公益法人、ようするにまたしょうこりもなく安定した利権が期待できる天下り先を増やそうって話。
他にも「ポルノと性犯罪の発生件数の相関は、ありそうな気がするだけで実は合理的な根拠がない」とか、いろいろあるのだけど、とりあえず上記の2点だけでも
うさんくささ、プンプン