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プレイステーションアワード2008
佐々木 哲哉

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 先日12月3日のプレイステーションの誕生日にプレイステーションアワード2008が開催されました。
 このとき、長年の夢であった、ゴールドプライズの受賞にて登壇すると言う夢を果たす事が出来ました。
 これも、ユーザーの皆さん、セガ様、開発スタッフのお陰だと感謝しております。
 ファンタシースターシリーズは、誕生20年、当社も誕生20年と縁を感じます。
 それに、2001年にゲーム大賞でPSOが受賞したときに、当社のガンパレードマーチも優秀賞を受賞しています。これも縁だなぁと感じております。
 とにかく、賞を頂けると言うのは、とても嬉しい事ですし、今後の励みになります。
 これからも、ますます良い物を作れるよう頑張っていきますので、ユーザーの皆さまには弊社の作品を手にとって楽しんで貰いたいと思っております。

赤い虎と少年たちの戦いの話
桝田 省治

 娘は、今年の初めくらいまでは、将来はナンタラいう、世界で一番醜く臭い猪(絶滅危惧種らしい)の飼育係になりたいと言っていたが、今は新薬の開発を手がけたいらしい。
 いくつかアイデアがあるのだと真顔で言う。
 だが、同時に書か「ねばならない」物語もあるので、悩んでいるそうだ。
 どんな話だと訊くと「赤い虎と少年たちの戦い」の話らしい。
 僕は、いくつかディテールも聞いたが、長くなるので粗筋だけ紹介する。

 赤い虎は、虎の王で、人間に森を奪われ食べ物がなくなり、しかたなく他の虎たちを率いて人間の村をおそっている。
 人間は鉄砲を携え、村を守ることに手一杯。
 神出鬼没の赤い虎を捕らえることも追うことも出来ない。
 赤い虎に尊敬する父を殺された少年が赤い虎を追う。
 その旅の途中で、同じ境遇の仲間が増える。
 苦労の末、少年たちは赤い虎の本拠地を見つける。
 その山を守っているのは、赤い虎の七匹の子供。
 いずれも賢くて強い。
 少年たちと赤い虎の子供たちの死闘が繰りひろげられる。
 互いに仲間を失う。
 少年は、やっと山の頂上にいる赤い虎と対峙する。
 子供をすべて奪われた赤い虎と、親と友人をすべて奪われた少年の対決だ。

「で、どっちが勝つんだ?」僕が訊くと、
「いくつかアイデアがある。大人になるまでに考える」と娘はまたしても真顔で応えた。

 子供の壮大な空想と比較すると、僕の小説なんて実にちっぽけだ、とつくづく思う。

 追伸:
 リンダのキャンペーンに応募してくださった皆様、ありがとう。
 抽選に当たった方、とりあえずおめでとう。
 いらないものでも、恥ずかしいからオークションに出したりしないように、よろしく(笑)

リンダキューブキャンペーンに関しまして・続報
ニュース

いつもご愛顧、誠にありがとうございます。

大変永らくお待たせ致しました!

本日、厳選なる抽選を行い
当選者には下記サブジェクト(メール件名)にて
連絡させて頂きました。

『リンダキューブキャンペーン当選のお知らせ』

当たった方は、本当におめでとうございます!

外れちゃった方、申し訳ございません。
ですが、たくさんのご応募、本当にありがとうございました!

当選された方は、メールに書かれております内容をご確認の上、
再度のご連絡をお願い致します。

※当選者と賞品は、後日発表させていただきます。

明日発売、ハルカ 炎天の邪馬台国!!
桝田 省治

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 気の早い本屋さんの店頭にはもう並んでいるんじゃないかと思います。

 いくつか苦労話:
 その1.
 前後編として続いている話を時間をおいて書くことの難しさを知りました。
 前作天空編を読んだ方はご承知と思いますが、ストーリーの展開スピードが早く、登場人物の熱量が高い。
 ようするにかなりのハイテンション。
 このテンションに僕の精神状態をもう一度もっていくのが思いのほかしんどかったです。

 その2.
 気分をハイテンションにするだけならさほど大変ではなかったかもしれません。
 が、放置したままの伏線を回収するという理詰めの仕事も、ハイテンションを維持しつつ、同時にこなさなければなりません。
 実は前作で放置した伏線のうちいくつかは、回収の方法を考えず「だってそのほうが面白い」というノリだけで書いたものでした。
 また回収方法を大雑把にイメージしていたものの中にも、ハイテンションで書いたゆえに、あとから考えると矛盾だらけというものも多くありました。
 脳の半分をホットに残りの半分をクールに保つというのは、言うのは簡単ですがなかなか難しかったです。

 その3.
 鬼切り夜鳥子のほうは、巻を追うごとに、書き始める前にわりとしっかりプロットを起こし、資料もそれなりにそろえて書くようになりました。
 が、ハルカのほうは緻密さより勢いやライブ感を大事にしたいので、本作でもあまり事前の準備をしませんでした。
 ということは、ストーリーが軽快に進んでいるときはいいのですが、主人公が危機に直面し「うわッ、どーしよう!?」と悩んだ瞬間、僕の筆も止まるのです。
 この書き方、ある意味書いてる僕もハラハラドキドキで面白いのですが、身体に悪いのでもう二度とやりません。

 前作を読まれた方の期待どおりの仕上がりになっていると思います。
 楽しんでいただけると幸いです。

ハルカ 炎天の邪馬台国 見本誌到着
桝田 省治

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 発売まで残すところ1週間ちょっと。
 見本誌が自宅に到着しました。
 また辞書並みの厚さです。
 電車の中で読むには向きません。

 数ヶ月ぶりに読み直してみましたが、ちゃんと面白かったので、前作が面白かった方は安心してお求めください。
 あ、巻末の佐嶋さんのイラストギャラリーは、校正のときにはバラバラで見たのですが、まとまるとけっこうなボリュームでした。
 これ、そうとうお得感があります。

 突然ですが、【ネタバレ】をひとつ。
 炎天編では、前作天空編で「もう会えない」と主人公ならびに読者が思っていたキャラが再登場します。
 再会したとき、主人公は、そのキャラを覚えているので「えっ! うそ?」と驚いたり、感激したりするわけですが、読者は覚えているとは限りません。
 いちおう、「***とは***をした仲」だと主人公に回顧させてはいますが、主人公と同じテンションで驚いたり感激したりしたい方は、前作天空編を軽く読み直しておくことをお勧めします。
 各章の扉絵を見て主要登場人物を思い出し「この中の誰と再会するんだろう。ワクワク」と想像するだけでもいいです。

 ところで「ハルカ 炎天の邪馬台国」のアマゾンの予約ページにやっとジャケットの写真が入りました。
 現在のランキングは、Amazon.co.jp ランキング: 本で938位。
 まだ発売を知らない方が多いようです。
 ご自分のブログなどで「ハルカの後編、11月6日発売するよ」とご紹介いただけると助かります。

 あ、ニュースをもうひとつ。
「鬼切り夜鳥子5巻 禍★星に願いを」書き終りました。
 今、佐嶋さんは4巻のジャケットを描いているはずです。
 ちなみに4巻のジャケットは、駒子でも夜鳥子でもありません。
 いやまあ、男じゃないのでご心配なく。