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【第三報】夜鳥子4 聖邪が街にやってくる!!
桝田 省治

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 Amazon.co.jp ランキング: 本で617位
 夜鳥子の新刊もやっとランキングが3桁まで来た。

 夜鳥子は、続編を書くつもりがなかったのと、その1冊目があまりに特異な小説だったので、2巻以降の軌道修正が大変だった。
 2巻は、あれでも普通の小説の構造をまねたつもりだったんだけど、なんか力が入りすぎて、今読むと、最終章の手前が一番盛り上がっていて、最終章は悪くはないけど、やや力尽きて失速してる感がある。
 3巻は、さらに普通の小説の構造を研究して書いたら、いやあ、見事に普通の小説になりました、とサ。
 いや、今読んでもよく書けてると思うし、値段よりは十分に面白いとは思う、普通に。

 てな感じで、迷走を極めたシリーズだったけど、考えようによっては、お金をもらって試行錯誤してるというぜいたくな環境だったとも言える。
 ありがとう、ファミ通文庫。

 4巻は、普通の小説の構造を僕が知った上で、それを普通に道具として使えている。自分で言うのもなんだけど、うまくなったもんだ(笑)。
 数冊書いただけで、ここまで書けて、それなりにスタイルもできてきたのだから、やっぱ「オレ、天才」と、久しぶりに満足のいく出来だ。

 というわけで、読んでくれ。損はさせない。

【第二報】夜鳥子4 聖邪が街にやってくる!!
桝田 省治

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 今回は目次。
 恒例の目次下の刺青は、玉と虎(三ツ橋バージョン)。
 見てわかるとおり、和風の伝奇物なのに、今回は強引に各章のタイトルをクリスマスのネタでまとめてみました。

 来週は、序章と一章の冒頭辺りを公開する予定です。
 それまでは、目次のタイトルを見て、あーだ、こーだと想像していてください。

リンダキューブキャンペーン当選者&賞品発表!
ニュース

メリークリスマス!(にはちょっと早いですが)

お待たせしました!
当選者と賞品を大発表します!
当選者の方には、近日中に発送予定!
それこそ、クリスマスプレゼントになると良いな~と考えてます!

諸事情により、当選者のお名前はアルファベットにて明記致します。
各賞の名前は、まあシャレで、深い意味はありません(笑)
ご笑覧頂けましたら幸いです。


・102号室で会いま賞
賞品:カレンダーポスター
当選者:Rさん

・愛する二人はいつも一賞
賞品:ポスター
当選者:Hさん

・サチコでどーで賞
賞品:『リンダキューブ・アゲイン』アフレコ台本
当選者:Sさん

・「しよう!」賞
賞品:PCエンジン『リンダキューブ』攻略本
当選者:Hさん

・探すより簡単で賞
賞品:プレイステーション『リンダキューブ・アゲイン』販促用パンフレット
当選者:Cさん

・犬には効いたで賞
賞品:PCエンジン『リンダキューブ』販促用カセットテープ
当選者:Mさん

・ぶひょひょひょ賞
賞品:ハルカ青・赤セット(『ハルカ~天空の邪馬台国』、『炎天の邪馬台国』)
当選者:Yさん


改めまして、ご当選、本当におめでとうございます!


ちなみに、本日12月19日(金)正午までに、
当選者お二方からご連絡がありませんでしたので、
残念ですが、このお二方の当選権利は無効とさせて頂きました。

さりとて、賞品を手元に置いておいても宝の持ち腐れ!
って事で、急遽、「抽選大会第2弾!」を開催しました!

新たに当選されましたお二方には
下記サブジェクト(メール件名)にて
連絡させて頂きます。

『リンダキューブキャンペーン当選のお知らせ』

メールを受理された方は、
メールに書かれております内容をご確認の上、
再度のご連絡をお願い致します。

【第一報】夜鳥子4 聖邪が街にやってくる!!
桝田 省治

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 アマゾンにジャケットも入ったようなので、こっちでもあれこれ公開。
 
●写真は、左からジャケット、総扉、口絵見開き、キャラ紹介。
 4巻の舞台は、クリスマスイブ前夜の仙台市、光のページェント。

●帯の煽りと表4の粗筋は、以下のとおり。

聖夜、炎上!! 鬼才・桝田省治による圧倒的エンターテインメント第4弾!!

桂木駒子は、平安時代の陰陽師、夜鳥子の霊を宿す高校二年生。もうすぐクリスマス。駒子は、幼なじみの久遠との一泊計画で胸がいっぱい……そんなある日、親友の三ツ橋から仰天の告白。「妊娠したみたいなんですよぉ」三ツ橋の腹に宿ったのは死者をよみがえらせる“禍星ノ神子”。その裏には安倍晴明復活を企む三匹の式神による陰謀があった。その混乱の最中、夜鳥子の恋人、求道の魂が久遠の中に覚醒する。鬼才ゲームデザイナーがおくる伝奇アクション完結編、開幕!!

●きっと多くの方が店頭で最初に読む後書き(5巻より)

 鬼切り夜鳥子シリーズとは何だったのか?――その変遷を振り返る 

 ……というわけで、もしも人気が出たら続編も書けるという、あざとい含みを残しつつも、鬼切り夜鳥子シリーズはこれでめでたく完結です。
 思えば、僕にとってのこのシリーズは、ひたすら試行実験の場でした。
 一巻「百鬼夜行学園」は、企画書しかないアクションゲームの、影も形もないテレビ画面の臨場感を文章として再現する、その一点に専心しました。
 よって、二五〇ページほどの物語に鬼が六種類、式神が八種類も登場し、それぞれ見せ場のあるバトルを繰り広げる“だけ”という極めて特異な小説となりました。
 結果、当初の目的である「この世にまだないゲームの画面の迫力を写し取る」というその一点では、乙一先生も歓喜してくださったようにそれなりに成功したと思います。
 反面で「登場人物の心情やら背景があまりに薄い」といった批評もいただきました。
 まあ、アクションゲームの戦闘中に、登場人物の気持ちに思いを馳せる人は滅多にいないでしょうから、ある意味、当然の帰結なのですが……。
 で、二巻目「京都ミステリーツアー」では、登場人物の心情やら背景を書くためにいくつか僕なりに工夫しました。
 まず、五人の主要登場人物の心情を無理なく描き、かつテンポのよさを維持するために、一〇ページ区切りくらいで語り手をリレーしながら話を進めるという手法を採用してみました。さらに夜鳥子の背景を描くために舞台を京都に設定し、その過去の断片を本人に語らせるという作戦です。
 さて、この試みが上手くいったかといえば、登場人物の心情や背景がよくわかるという点では評価が上がったものの、次々に視点が変わるのは「落ち着きがなくてイヤ」「誰に思い入れしていいかわからない」との不満が出ました。
 そこで三巻「みちのく血煙慕情」では、主要登場人物をふたりに絞りこみました。さらに、夜鳥子の背景理解をより深めるために、物語の舞台を夜鳥子が生身の人間として生きていた平安時代の末期としました。
 結果ですが、これまで不満の多かった「登場人物の心情や背景」、これらに関する読者の評判はかなり良好。僕自身も手ごたえを感じました。
 が、しかし……、ここで予想もしなかった新たな問題が噴出!!
「歴史物は、なんだか難しそうなのでハナから読みません」とのこと。
(ああ、そうですか。そうでしょうとも。ハハハ……)
 この傾向は、いわゆるラノベの読者層ではきわめて顕著なようでした。
 このような諸々の事情を踏まえて、四巻「聖邪が街にやってくる!!」、五巻「禍★星に願いを」、満を持しての登場です。
 目線は、シンプルに駒子ひとりに原則的に固定。設定は現代。
 これに、健康的なエロ、軽めのSM、わかりやすいギャグ、息をつかせぬアクション、ベタなお涙頂戴、友情、努力、勝利、おまけにグルメ、観光情報、そして大団円まで、下世話な娯楽要素を適正と思われるバランスで詰めこんでみました。
 これは、夜鳥子シリーズの完結編であり、これまでの試行実験の集大成。
 今の僕が書ける精一杯。楽しんでいただけると幸いです。

 とりあえず、第一報。

中国語で尻とりは「接龍」
桝田 省治

昨日、中国語版の夜鳥子1と2の見本誌が送られてきた。
その中で面白かったこと。
2巻には、尻とりで悪口を言い合うというナンセンスなシーンがある。

ウンコたれ → 冷酷 → 口がくさい → いじわる

ま、こんな調子でやり取りが続く。
これをそのまま中国語に訳しても当然尻とりにはならない。
どう処理したんだろう、と思ったら

臭屁怪 → 怪人 → 人面獣心 → 心狼手棘

と、翻訳者は果敢に漢字で悪口の尻とりを試みていた。
ちなみに中国語で尻とりは「接龍」と言うみたいだね。 

【嬉しいニュース】
 いつの間にかアマゾンで「鬼切り夜鳥子4 聖邪が街にやってくる!!」の予約が始まってました。
 かなり面白いはずなので、ぜひどーぞ。
 今まで夜鳥子を読んでなかった方は、とりあえず3巻から読むことをお奨めします。
 4巻からいきなり読み始めても大丈夫なように書きましたが、3巻を読んでおくと何倍も面白くなります。

【悲しいニュース】
 いつの間にかPSPのアーカイブスのベスト10から、俺屍もリンダも消えてました。
 ……寂しいです。