烈火の月 野沢尚
あまりにお話の作り方や会話の運びがうまいので、実は野沢尚さんの小説の作り方をパクろうとあれこれ分析していたのですが、本作を読んで「あ、無理。別のやり方をみつけるしかない」と諦めました。
暴力の描写があちこちに出てきます。それだけで苦手な方もいると思いますが、これは読んでおいたほうがいい。
物語の登場人物もおそらくはそれを描写している作者も鬼気迫るものがあります。
一言で表すなら「凄まじい」あるいは「容赦ない」です。
ところで、さっき昼食の最中に「人間失格」の映画の宣伝がテレビから流れていました。
すると次男(中2)が
「人間失格は今まで読んだ本の中で一番難しかった。言葉が難しいし、物語とどう向き合えばよかったのか今もわからない」
僕は、「どう向き合えばわからない」という感想は、中2ならある意味まっとうかもなあ、と思いつつ
「おまえが一番難しかった本って何?」
「数学の問題集」
★「ジョン&マリー ふたりは賞金稼ぎ」ハヤカワJA文庫
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来週2月19日発売!
明るいときの桝田さんが書いた小説(笑)