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昨年を振り返りつつ2010年抱負
桝田 省治

 謹賀新年。

 昨年1月2日の日記には「とりあえず、mixiのニュースから強引にネタをひねり出す」とある。
 結果としては、三日坊主ではなかったが2月6日に9個目のネタを書いたところで挫折したらしい。
 だが、とりあえず、1月10日に書いた「【企6】女戦士の苦労話」は、
「傷だらけのビーナ」エンターブレイン(発売日未定)に、
 その2日後12日の「【企7】結婚したいから冒険」は、
「ジョン&マリー ふたりは賞金稼ぎ」ハヤカワJA文庫(2月下旬発売予定)と、一応実を結んだ。
 9個で2個、実質10日で2件なら、ま、企画の採用率としてはいいほうだろう。
 それと、技術評論社の美人編集者の色香に迷って「ゲームデザイン(仮)」という小説ではない本も年末に1冊書いた。
 やったことがない新しいタイプの仕事というのは、勝手がわからないところが面白い。

 さて、今年。
 去年の年末、突然の電話から、思わぬ仕事にあれよあれよという間に巻き込まれて現在忙殺中。正月なんてない。
 久しぶりに大き目のRPGのシナリオを書き始めた。
 大きめだが、いわゆる大作ではなく、連作短編風味だ。
 たぶん、今年のメインの仕事はこれになるだろう。
 今年の年末来年の年始は、これのノベライズを自分で書いてるはずだ。

 それと、去年、こんな方とちょっとだけ知り合いになった。
http://redjuicegraphics.com/
 僕は、この方の描く「目つきの悪い女」が大好きだ。
 で、「目つきの悪い女」というタイトルだけとりあえず決めた。
 内容はまだ考えてない(笑)。
 なんか思いついたら、こっそり書くつもり。

 あとは、今年も企画を考えようと思う。去年の実績から考えれば、数出せばけっこうものになる。

髪を切った
桝田 省治

 もちろん失恋したわけではない。

 長男の髪の毛が伸びて鳥の巣のようになっているのが気になり、長男を散髪に連れて行くために僕も付き合って髪を切った。
 じきに花粉が飛ぶ季節なので、なるべく髪は短いほうがいい。
 ということで、かなり刈り込んでもらうことにした。

 ――3mmである。
 と実家の母に電話で話したところ、生まれたときですらもっと長かったと言っていたから、僕は今生まれてこのかた、一番短い髪のヘアスタイルということになる。

 もうすぐ50歳だから、若気の至りではないが、物の弾み、出来心、魔が差したというやつかもしれないと鏡を見、頭を撫でてみて思う。

 はっきり言って失敗だった。
 似合う似合わないは主観の問題だ。別にどうだっていい。
 普通に暖房していても頭だけが寒い。
 頭が冷たくて、目が覚める。
 しかたなく家の中でずっとフードをかぶって生活している。
 ぜんぜん清々しくない。実に妙な気分だ。

 サムソンがデリラに髪を切られて力を失ったのは、たぶんその時代にニット帽が普及しておらず、かつ寒さから風邪をひいたのが原因に違いないよ。