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俺屍R 途中経過
桝田 省治

【俺屍R】奥義、術、武器、防具、属性武器、オリジナル武器。追加と修正あらかた終わった。実装してみないと何とも言えないが、とりあえずこれで戦闘周りは目処が立った。あと、大きいのは……

【俺屍R】急ぐ残り作業1.遺伝まわり。オールマイティキャラが生まれにくく、短所もあるが一芸に秀でたキャラが生まれやすく、ひいてはプレイヤーのごとに特徴が色濃く出る一族にするための改良

【俺屍R】急ぐ残り作業2.クリア後に追加されるダンジョンとボスキャラ周り。仕様自体は大した作業じゃないが、そこに至るセーブを含めたフローと設定の辻褄を考えるのが面倒。設定は「鬼切り夜鳥子2」 http://p.tl/er2j の「裏京都」を流用かな……と地道に販促活動w

【俺屍R】急ぐ残り作業3.レベルアップしていく神さまの交神の儀のときの台詞、平均3種類。初期状態はだいたい現行の台詞を使うとして、あと2種類×108柱。これは、mixiをまた作業場にして1月中旬UPを目標にダラダラやるとして、とりあえずクリア後のフローから手をつける

【俺屍R】ゲームクリア後の追加ダンジョンへの誘導フローは、メッセージは仮だけど一応できた。次は遺伝まわりか……。また15年前の自分に「いったいなんなんだよ、これはよぉ?」と返ることがない問を投げかける。あぁ、こういうときに「~だけの簡単なお仕事」と続ければいいんだ!

【俺屍R】やっと十数年前の僕が書いた遺伝の仕様を理解。凄く緻密なフローの間に「そんないい加減でいいの!?」とツッコミをいれたくなるランダムがはさまっている。大局では徐々に遺伝データが改善されることは確率的必然だが、部分は滅茶苦茶な数値が出る。これは確かに熱い

【俺屍R】さて、この悪魔と天使が円舞しているような遺伝仕様を、難度を上げずにもっと熱くするにはどこにスパイスを振りかけるか。こういうことを考えるときは、ゲーム画面や実装するプログラムよりプレイヤーの舌打ちや溜息やガッツポーズを想像するほうが、使えるアイデアが出る

【俺屍R】ポイントは、二つのランダムの制御。父母の遺伝データをどれを継承するかと、継承する遺伝データのどれが子供の代で表出するかだ。継承と表出にどう負荷をかけると、オールマイティではなく一芸二芸に秀でたキャラが生まれやすくなるか。各プレイヤー一族に特徴が出やすくなるか

かなり乱暴に単純化すると、当たりが出る確率が外れを引く確率より、ほんのわずかでも上回っていれば、世代交代を重ねればいずれは当たりが集まってくるということ RT 一族の素質が上がったり下がったりしながらも最終的には強くなる仕様

【俺屍R】遺伝システムの直しを終える。自分で指定しておいてなんだが、Rのどっぷりモードは、泥沼をほふく前進することを強いられるようなバランスだ。かつてどっぷりモードをプレイした猛者もRの同モードには悲鳴を上げるだろう。素人は手を出さないほうが安全w

告知【俺屍R】遺伝の仕様の修正を終えたところで、システム周りの直しはいったん休止。Na録りの都合で締めきりがタイトな「交神の儀の神さまの台詞」×3に手をつける。作業はmixiの俺屍コミュでやるので、参加したい方、興味のある方はどーぞ。

今さら去年を振りかえってみたり
桝田 省治

 確か誕生日の後だったから、もうすぐツイッターを始めて約1年。
 いつの間にかフォロワーも1万人近い。

 アルファと俺屍の続編の企画をまとめるやり取りが主目的で、ついでに「ユーザーの要望を少しでも拾えたら」くらいの軽い気持ちで始めたら予想以上の反応があって少々戸惑ったw
 その後、数か月の紆余曲折があったが、ツイッターのファンの後押しも効いて、俺屍の続編企画はおかげさまでいい方向にいっている。
 こういうときクリエーターは「お礼は作品で返す」と言うのが常だが、明日生きてる保証はないので、とりあえず今の気持ちとして「応援してくれた方ありがとう。頑張るよ」

 現在進行形だが、5月の「まおゆう書籍化プロジェクト」もツイッターの特性の一部を体感できたという点で面白かった。
 ひとつは、情報が早いときは半日で古くなり忘れられるかと思えば、情報の一部が拡大、歪曲され猛スピードで伝播していく様。
 制御できなさ加減がよくできたゲームのようで楽しい。
 僕が面白がっているツイッターのもうひとつの特徴は、自分への批判やら悪口が気軽に読める点だ。
 根拠のない推測がいくつも重なり事実として流通する様は、うんざりもするが興味のほうが大きい。
 たまに耳が痛い、つまりは有用な意見もあるから、「健全だよなあ」とも思う。

「ゲームデザイン脳」は、「こんな汎用性がない啓発本、いったい誰が読むんだろ」と思っていたのだが、評判がいいようなので、まあ、たまには、若い美人の編集者の口車に乗ってみるのも悪くないと思う。

「ゲームデザイン脳」が予想に反してうけたのに比べて、けっこうちゃんと面白いと思っていた「ジョン&マリー」はイマイチだった。
 個人的には「あ、かるい」みたいなアホらしい娯楽小説が好きだが、僕が思っているほど需要がないのかもしれない。
 ハヤカワと水玉さんにホント申し訳なかった。

 まあでも、全部が上手くいくわけじゃない。

去年読んだ本で1番面白かったのは
桝田 省治

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 立場上「まおゆう」と書かねばならないのかもしれないがw

 1番面白かったのは、梨木香歩さんの「家守綺譚」。
 6ページほどの短編が30近く収録されているのでトイレのお供に最適。
 おまけに答がない不思議な話ばかりなので何度読んでも飽きない。

 世界がリンクしている「村田エフェンディ滞土録」(家守綺譚の主人公にときおりトルコから手紙をよこしていた友人の話)もお薦め。

 2番は、宮部みゆきさんの「あかんべえ」という幽霊がいっぱい出てくる時代小説。
 こんな風に自由自在に発想を飛ばせて、かつそれがとっ散らからないように著せるなら、書いてて楽しいだろうなあと単純にあこがれた。

「まおゆう」は3番だ。